ゆうゆのクイズでGO!GO!
1991年リリース
アーケードタイトルとしてクイズゲームの火付け役となったのは、
おそらく1989年の「アドベンチャークイズ カプコンワールド」だろう。
その後、90年代前半まで人気ジャンルとして
各社からクイズゲームが生み出されていった。
そんなブームの真っ最中にタイトーからリリースされたのが本作。
タイトーからは「クイズH.Q.」「苦胃頭捕物帳」というクイズゲームが
既にリリースされていた。
本作は「おニャン子クラブ」のメンバーとしてデビューした
岩井由紀子(愛称:ゆうゆ)をキャラクターに起用したクイズゲームである。
おニャン子クラブ所属中に結成された2人組ユニット「うしろゆびさされ組」は、
アニメ「ハイスクール奇面組」のテーマソングを歌うために企画されたユニット。
パートナーとなる高井麻巳子とともに
アニメのヒロインである宇留千絵と河川唯に雰囲気が似ていた事から選ばれたという。
ゆうゆは愛敬のある明るい性格で人気を得ており、
おニャン子クラブ解散後もバラドルとして活躍していた。
1989年にはタイトーのイメージキャラクターに抜擢。
おそらく本作で起用されたのもその流れだろう。
本作はゆうゆがMCを務めるクイズ番組という設定のゲームだ。
背景はドット絵だが、ゆうゆは実写取り込み画像で登場する。
一応アニメーションはするが、数枚の絵を切替えるパラパラ漫画方式である。
そしてゆうゆのボイスが演出ごとに再生され盛り上げる。
まず最初にクイズのジャンルを8つから選ぶ。
クイズを始める前には
「クイズでぇ~、Go!Go!」と手を振り上げるゆうゆ。
クイズはすべて4択問題だ。
ライフ制ではなく、1分間の正解率でステージクリアかどうかが判定される。
なので早押しはあまり意味が無く、
じっくり考えて確実に正解した方がクリアしやすい。
ゲームオーバー画面では
なぜかゆうゆがバカ殿のコスプレで登場w
ステージ2は4種類からジャンルを選ぶ。
前のステージで選択したジャンルは「難しい」に変わっている。
ステージ2をクリアすると1回目のボーナスチャンス。
ボタンタイミングなどでポイントを稼ぐミニゲームに挑戦する。
いずれもユルい感じの作り。
30ポイント獲得できると賞品が貰える。
「豪」「華」「賞」「品」
の中から選択。
次のステージが三択になったり、ノルマが下がったりする。
ステージ3はジャンルが選べないが、
ボーナスステージで「スキップカード」を当てていると、
4種類からジャンルが選べる。
ステージ4は4種類からジャンルセレクト。
このあと2回目のボーナスチャンスがあり、
ステージ5はジャンルセレクト無し。
ステージ6は4種類からジャンルセレクトがある最終ステージとなる。
最後のジャンル選択には「ゆうゆの問題」というのが登場する。
▲これを選択したときだけ見れるピンナップ
今となっては当時のファンでも難解な問題。
こんなん「よ~く考えて」もわからんわ!(^^;
最終ステージをクリアすると優勝。
クイズ番組だから他のパネラーと競っている風に見えるが、
実質は一人でクイズに挑戦しているだけであった。
感想を聞かれるが、この選択が何かに影響しているかは不明。
構成
藤田 司
美術
沼田和博
森田稚子
演出
越中 登
木下昌也
技術
渋谷康洋
川元和彦
音楽
河本圭代
音響効果
殿村裕誠
デザイン
永井寛保
編集協力
石井岳
カメラ
田辺国雄
美濃口裕志
衣装
福原ひろみ
メイク
岩井真美
美術協力
音羽一郎
ぱぱら快刀
加藤久和
ミトちゃん
=おさる=
ZAK
どーる。
MUNN
問題作成
ぴぃ
ぱぱら快刀
たらばー
中山上等兵
小池隆彦
広重勇治
星谷淳
黒木尚也
浜田勇
豊田巧
瀬口隆士
広沢忠隆
阿部直光
石井英貴
加藤正博
木村千穂
鈴木 淳
利根川二郎
三島智恵子
岡本さつき
協力
民宿旅館 平三郎
(有)肉の藤代
AFH-NETwork東京
TAITO GROUP
笠高体操部OB
制作協力
渡辺プロダクション
大永製作所
クイズ番組の形を取っているが、
ジャンル選択式の4択クイズと
チャレンジミニゲームだけで構成されているシンプルな内容である。
ちなみに最初の8択で「絵の問題」を選択したときだけ凝った問題が出題される。
問題ごとにドット絵を用意している。
プレイヤーが最初の8択で選ばなければ存在すら気づかないわけで、
なんでここだけ凄いコストかけているのか謎だ。
こういうのをプレイヤーが必ず遊ぶルートに織り交ぜれば
もっとバラエティ感出たんじゃないかなぁと思う。
本作には「森口博子のクイズでヒューヒュー」という続編が存在する。
本作はスーパーファミコンに移植されているが、
「森口博子のクイズでヒューヒュー」はアーケードのみである。
EGRETⅡ miniで出て欲しいタイトルだ。