2023年公開ベスト映画

ノミネート作品は以下の22本となっている。

01月27日日本公開【ルパン三世VSキャッツ・アイ
03月03日日本公開【エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス】
03月17日日本公開【シン・仮面ライダー
03月31日日本公開【エスター ファーストキル】
03月31日日本公開【ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り】
04月07日日本公開【ノック 終末の訪問者】
04月14日日本公開【ハロウィン THE END】
04月28日日本公開【聖闘士星矢 The Beginning】
04月28日日本公開【ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー】
06月02日日本公開【テリファー 終わらない惨劇】
06月09日日本公開【M3GAN/ミーガン】
07月03日日本公開【ザ・フラッシュ】
07月03日日本公開【マッド・ハイジ】
07月14日日本公開【君たちはどう生きるか
07月21日日本公開【ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE】
08月04日日本公開【トランスフォーマー/ビースト覚醒】
08月11日日本公開【リボルバー・リリー】
11月03日日本公開【ゴジラ-1.0】
11月17日日本公開【鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎】
12月01日日本公開【エクソシスト 信じる者】
12月22日日本公開【TALK TO ME トーク・トゥ・ミー】
12月29日日本公開【サンクスギビング

2023年は前年から8本増えての22本!
今年は昨年よりも洋画が潤沢に配給されたようで良かった良かった。
前年からNetflixなどの配信で公開されたものも含める事にした。
ただ2023年はあまり配信映画で興味のあるものは少なかったように思えた。

さて、ベスト映画の選出方法だが、例年同様に消去法で行った。
単純にネガティブな印象の残っている映画をリストから削除していくのだ。
そして5本まで絞り込まれた。
2023年公開のベスト5はコチラ…

 


ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
任天堂らしい鉄板の布陣で作った王道CGアニメ。

 


テリファー 終わらない惨劇
再びアート・ザ・クラウンに会えたの嬉しい。
ちゃんと残酷描写してくれる貴重なシリーズ。

 


ザ・フラッシュ
マイケル・キートンバットマンの登場だけで元取れた。

 


ミッション:インポッシブル
/デッドレコニング PART ONE

シリーズ初の二部作となった本作は前編。

 


ゴジラ-1.0
王道のゴジラ映画として描き切った快作。

 


さて、いよいよこの中から2023年のベスト映画を発表しよう。
2023年、最も帝王幻一郎を楽しませた映画は…

ダカダカダカダカダカ…(ドラムロール)

 

『ザ・フラッシュ』である!!


高速移動能力を持つヒーロー“フラッシュ”ことバリー・アレン
ジャスティス・リーグの一員として日々、治安維持活動を行っていた。
彼は子供の頃に母親を何者かに刺し殺されており、
父親は容疑者として収監されていた。
悔いを残していたバリーがある夜に全力で走り続けていると、
時間を飛び越える能力に目覚める。
そこで彼は母親が殺されないように歴史に干渉する。
そして元の時代へ帰ろうとしたとき、何者かに弾き飛ばされる。
そこは自分が18歳の頃の時代だった。
母親は殺されず、家族は幸せに暮らしていたが、
このままでは自分はフラッシュの能力を得られず、元の世界へも戻れない事に気づく。
何とかこの世界の自分に能力を目覚めさせる事に成功するが、
かわりに自分が能力を失ってしまう。
そんなとき、ゾッド将軍が地球へと侵攻。
バリーの知る歴史ではスーパーマンがゾッド将軍を倒したのだが、
歴史を変えた事でスーパーマンが存在しない世界になっていた。
そこでバットマンことブルース・ウェインに助けを求めるが、
ブルース・ウェインも彼の知るバットマンとは別人だった・・。

マーベル映画の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は、
マルチバースに亀裂が走り、
別々の映画で主役を務めた3人のスパイダーマンが集うという
掟破りに近いファンサービス映画だった。
本作はそれにとてもよく似た構造の映画だ。
冒頭で激しいカーチェイスとアクションで
近年のバイオレンスなベン・アフレックバットマンを魅せたかと思えば、
改変された世界ではティム・バートン監督が生み出した
マイケル・キートンバットマンが画面を彩る。
これ単にマイケル・キートンバットマンを演じてるだけじゃなくて、
バットマンをカッコ良く魅せる演出もティム・バートンっぽいんだよね。
そこにスーパーガールを合流させたり、
果てには製作中止になったニコラス・ケイジ版スーパーマンの映像が
フレームインしたり・・
良い意味でカオスな悪ノリが映画を盛り上げている。
過去を変えるとなぜかそれよりも過去の歴史や人物の見た目や年齢も変わるなど、
理屈がよくわからないタイムパラドックスになっているが、
よくわからない理屈だからこそ「なんでもあり」のファンサービスが出来たわけで。

そんなマルチバース展開抜きにしてもこの映画のアクションはキレキレでカッコイイ。
どこ切り抜いても絵になるアクションの連続。

バック・トゥ・ザ・フューチャー」へのオマージュもマニアックで良かったぜw

2013年の「マン・オブ・スティール」から数えると14作目となる
“DCエクステンデッド・ユニバース”シリーズの映画。
ジャスティス・リーグの中でも人気の高いフラッシュが、
これまで単独映画にならなかったのは意外だ。
本作は「バットガール」や「ワンダーウーマン3」製作中止の要因と言われている
DCユニバースの再構築計画の影響を受けた作品の一つだ。
それにより2020年公開だった本作は脚本の書き直しなどを経て、
やっと公開へと漕ぎ着けた形。
そんな紆余曲折を経ていながら、よくここまでテンション高い映画にまとまったなぁ。