詐欺まがいがやってきた話

俺様は昔から詐欺とか裏稼業的な仕組みを調べるのが好きだった。
先日、俺様の家に詐欺まがいの訪問者が来たので観測報告だ。
まず詐欺まがいの訪問者と関わりたくなかったら、
アポ無しの訪問者には応対しない事だ。
今なら玄関にカメラがついている家も珍しくない。
「こんなやつ知らない」と思ったら居留守を使おう。
その日、宅急便の再配達が来る予定だった。
カメラに映ったその男は宅急便の制服を着ているように見えたので
ついインターホンに出てしまった。
工務店の者でして、挨拶まわりをしていますので、玄関先までお願いします。」
何がお願いしますだ。
なぜ俺様が用も無いのに呼び出されなければならん。
捜査令状でも持ってこい。
この場合もインターホン越しに「どういった要件ですか?」と聞き、
それでもあやふやな事を言うようなら
「いま手が離せないので結構です」と強引に打ち切ろう。
俺様の場合、調査心が湧いてしまったので、玄関を出て男に対峙した。
男は外壁塗装の飛び込み営業らしかった。
男は「いま外壁塗装がとんでもない価格でご提案できる事になってまして・・」
と詐欺師の教科書に載っているような言葉を並べ立て、
家の塗装は5~6年で防水性が無くなるだとか、
早めにやらないと値段がどんどん上がっていくとか、
とにかく長い。話が長すぎる。
俺様は男から名刺を受け取って、悪徳業者の社名を入手したら追い返すつもりだった。
まくしたてた男は「見積もりだけでもしちゃいますね」と
敷地内に入ろうとしてきた。
あまりに舐めた行動にプチンと切れた俺様は
「調子に乗んな!話、長ぇし!」と男に怒鳴りつけた。
「私の話を理解されてますか?」とか抜かしやがった。
「んなもん自分で調べてちゃんとした業者に頼むわ!」
と言ったらそそくさと去っていった。
男から受け取った名刺の会社をネットで調べたら、
やっぱり慇懃無礼な飛び込み営業で迷惑したという報告や、
実際に頼んだら手抜き工事ですぐに劣化したが、
その会社に連絡しても取り合ってくれなかった・・
なんて書き込みも見つけた。
「外壁塗装」などのリフォームは、一般人はその詳細や相場を知らない。
なので奴らは口車で
「そういうもんだ、これはお得な話だ」と思わせるように乗せてくる。
向こうからおいしい話を持ってくる訪問販売なんていない。
やつらは歩合で発生する収入が欲しいだけだ。
必要なものは自分で善良な業者を探すのは基本だ。
ちなみに「無料で査定します」などと言われて、みすみす敷地内に招いてはいけない。
家主の隙を見て家屋を損傷させて修理を成立させる事例まで確認されている。

そもそもコロナ禍で緊急事態宣言まで出てるのに、
飛び込み営業をさせている会社は異常だ。
「訪問先が感染してもいいから会社の利益を増やせ」という経営方針なのだ。
社会正義に反する存在だ。
諸君の父も、子もそんな無思慮な社会悪の前に死んでいったのだ!
この悲しみも怒りも忘れてはならない!
それを詐欺まがいは身を持って我々に示してくれた!
我々は今、この怒りを結集し、社会悪に叩きつけて、
初めて真の勝利を得ることができる。
この勝利こそ、被害者全てへの最大の慰めとなる。
国民よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ!国民よ!
我らこそ選ばれた民であることを忘れないで欲しいのだ。
優良種である我らこそ人類を救い得るのである。
ジーク・ジオン!

 

【08 ギレン・ザビ (ジオン軍) 】 ビックリマンチョコ 機動戦士ガンダムマンチョコ ジオン公国軍