「ゲーム実況」という時代

カプコンが個人向け動画配信のガイドラインを1月6日に更新した。

 

 

これまではPS4の機能を使う以外の動画配信を全面的に禁止してきたカプコン
ここにきて一気に方向転換し、ほぼ規制のない形で動画配信OKとした。
カプコンのような大量のコンテンツを抱える会社の英断は大きな一歩である。
カプコンはもうすぐ「カプコンアーケードスタジアム」「帰ってきた魔界村
などがリリースされるが、
ゲーム実況配信禁止のままだと盛り上がらないだろうなぁ~と思っていた。

 

俺様も去年の7月からゲーム実況を始めているが、
それによって気づいた事が色々とある。
まずゲーム実況を始めると、購入するゲームの優先度が変わってくる。
そのゲームを購入したときに「実況できるかどうか?」が判断に加わるのだ。
そして当然、実況できないものは優先度が低くなる。
つまり、ゲーム実況を禁止しているメーカーのゲームは
購入優先度が低くなるのである。
また、今のゲーマー達はゲーム実況でゲームタイトルを知る事が多い。
雑誌やCM、サイトなどの広告効果は昔ほど高くない。
という事は動画配信を禁止しているメーカーは圧倒的に不利なのだ。

 

ゲーム実況が出始めた頃、多くのゲームメーカーはそれにネガティブだった。
その理由の大きなものとしては
「動画でネタバレしてしまうとゲームを買わなくなってしまう」というものだった。
俺様は当時からそれに懐疑的だった。
ゲームは操作してこそ魅力を感じられるものだ。
操作がほとんど関係無い一部を除けば、
「動画を見ただけで買うはずだったものを買わなくなる」
なんて事があるだろうか?
もし動画だけで満足する人がいるとしたら、
その人は映画やアニメを見た方が良くないか?

で、ゲーム実況を研究しているうちにわかったんだが、
ゲーム実況を見ている人は、ゲームの映像を楽しんでいるだけではなく、
実況者のトークを楽しみに見ている人がとても多いということ。
むしろそれがメインの人が多いようにすら思える。
つまり、ゲーム実況を見る見ないに関わらず、
それに扱われたタイトルを買う人は買うし、買わない人は最初から買わない。
むしろ実況で見たタイトルの方がCM効果があって買う率が上がるのではないか?

 

結論として何が良いたいのかというと、
ゲーム動画配信を禁止する事のメリットはいまやほとんど無く、
デメリットは大きいという事。
カプコンはそれに気づいたに違いない。
そしていま動画配信を禁止しているコナミは、
手遅れにならないうちに続くべし。
いまやゲーム実況はゲームビジネスにとって
重要なサブコンテンツとなっている時代なのだ。