DJボーイ
(セガ)
1990年5月19日/アクション/6000円
1989年にアーケードで独特な格闘アクションゲームがカネコから登場していた。
ローラースケートを履いたアメリカンな少年が戦うゲームだが、
それより何より強烈なインパクトを生んでいたのがデーモン小暮の存在だ。
筐体の前を通過するときに、画面のデーモン小暮が目に飛び込んできて、
「そこの暗いの! この悪魔のサウンドをその腐った体に叩き込んでやる!」
などとプレイを催促してくるw
当時、まだギリギリ著作権がゆるい時代だったので、
勝手にデーモン小暮風のキャラを登場させているのかな?とも思ったが、
デーモン小暮本人のサンプリングボイスが収録されている事から、
正式なご本人登場だったようだ。
そんなDJボーイがメガドライブのタイトルとしてセガから登場した。
(開発がカネコかどうかは不明)
残念ながら大人の事情でデーモン小暮は降板(^_^;
ゲーム内容に深く関わるキャラでは無かったものの、
インパクトが強かったから、なにかゲームの象徴を失った感じがする。
また、2人協力プレイが無くなったのも残念だ。
「ガールフレンドがさらわれる」という定番なオープニングでスタート。
この絵、よく描けてるなぁ~。ガールフレンドかわいい。
アーケード版だと「奪われたラジカセを取り戻す」という設定だった気がする。
ゲームはベルトスクロールアクションの構成なのだが、
主人公や敵キャラクターがみんなローラースケートを履いており、
画面が常に強制スクロールしているのが最大の特徴だ。
これにより単調になりがちなベルトスクロールゲームに
疾走感を生み出す事に成功している。
スクロールのスピードに乗って敵を蹴り飛ばしたりとか気持ちイイ。
ボタンはパンチ、キック、ジャンプの3つ。
実はこのゲーム、ほとんどキックだけでクリア可能。
パンチは射程が短く、メリットを感じない。
パンチとキックのボタンを同時に押すと、両手を前後同時に出すパンチも使うが、
こちらも射程が短いので使いづらい。
ベルトスクロールゲームではありがちな武器拾いや必殺技なども無く、
かなりシンプルなアクション構成である。
敵を倒すとコインを落とすのだが、狙って拾わないとすぐスクロール外へ出てしまう。
特定の敵を倒したり、風船に繋がれた猫を救出したりすると、
体力回復のハンバーガーを落としてくれる。
ステージの端まで到達するとボスキャラ登場。
ステージ1の太った黒人のオバさん。
(ボス戦になるとスクロールが止まる)
全てのボス戦に言える事だが、ボス戦で使う技は「ジャンプキック」一択。
通常のパンチやキックだと射程に入るだけで
相手から先制攻撃を受ける事が多く効率が悪い。
ラインを読んでジャンプで一気に間を詰めつつ高さを合わせてキック。
着地後に離れる。
これでだいたい対処できる。
ちなみに黒人オバさんの攻撃は放屁であるw
ステージをクリアするとポップな絵でボス撃破イラストが。
かなりカワイイ。
ステージクリア後はショップ画面が開く。
胸の谷間を強調したハクいギャル店員が激しい戦いの疲れを癒やすぜ。
ここでは
ハンバーガー・・体力回復
アイスクリーム・・ライフ最大が2増える
ローラースケート・・移動速度アップ
グローブ・・攻撃速度アップ
ヘルメット・・耐久力アップ
パワー・・攻撃力アップ
ネコ・・一度死んでも体力満タンで復活する
といった強化ができる。
まずはハンバーガーで次のステージに備えよう。
(このゲームにコンティニューは無いので体力回復は大事だ)
ここでの強化は一度買うとずっとその状態が続くので、
お金がある限り買おう。
というより、ここでなるべく早く強化をコンプするために
ステージでのコインをなるべく逃さず集める・・
というのが本作最大の攻略法と言って良いだろう。
ステージ2のボスはもっこりパンツを履いたマッチョな男性ストリッパー。
こういう変態キャラの登場も本作の魅力の一つ。
ステージ3のボスは妖怪ピエロ。
このゲームの世界観がわからなくなる存在w
ステージ4のボスはニセDJボーイ。
ステージ5はボスラッシュ。
途中で1回だけ回復ポイントはあるが、
基本は体力継続で戦う事になるので無理しないで安全策で進めよう。
5人目のボスはモヒカン野郎。
ステージ6はボス戦のみ。
黒人空手家。
ステージ1のオバさんが空手着を着てるだけにも見えるw
EPILOGUE
HAVING JUST RESCUED MARIA,
THE ONLY ONE YOU HAVE EVER CARED FOR,
HELP HER TIGHTLY IN YOUR ARMS.
FRIGHTENED THAT YOU MAY
FRIGHTENED THAT YOU MAY LOSE AGAIN.
EVENING SWEPT OVER THE COLD,
BARREN CITY.
COLORS FADING UNTIL SOON ONLY A BLACK SILHOUETTE COULD BE SEEN.
YOU WHISPERED "I'M SORRY THAT I DIDN'T COME SOONER, PLEASE DON'T CRY."
AND SO AS FATE FORETOLD,
TOGETHER TOU LIVED HAPPILY EVER AFTER.
DJ-BOY STAFF
PROGRAM
E.AIZAWA
K.MATSUMOTO
M.YOSHIDA
GRAPHIC
H.YOKOYAMA
M.YUKUMOTO
K.SAEKI
N.OBANA
SOUND
T.WATANABE
S.AIZU
M.YOSHIDA
TEST PLAY
O.SATOU
SPECIAL THANKS
KOU CHAN
KANA CHAN
INTER STATE
THANK YOU FOR YOUR PLAYING.
余談ではあるが、「DJボーイ」には
「Bラップボーイズ」という続編がアーケード向けに存在する。
こちらはこれまで家庭向けへの移植は無く、ゲーセンでも一度も見かけた事が無い。
一度プレイしてみたいので、
アーケードアーカイブスなどで復刻されたら嬉しいなぁ~。