昔は良くなかった

よく「昔は良かったよなぁ~」みたいな
現在を悲観して過去の良き思い出を語るシーンを見かける。
それは人間の脳は「悪いことから優先的に忘れるように出来ている」から
というのがカラクリ。
逆に「昔は良くなかったよなぁ。改善されて良かったなぁ。」
みたいな会話はなかなかされない。
なのであえてここで昔は良くなかった話をしてみる。

 

ALWAYS 三丁目の夕日

 

■昔は家にクーラーは無かった
夏になると扇風機しか無くて暑すぎて何もする気がおきなかったぜ。
しかも夜は寝苦しくて寝られない。
「昔はビルが少なかったから夏は涼しかった」なんて話も聞くけど、
俺様は暑すぎて死にそうな夏休みを覚えてるんだよッ!

 

■見たい番組はその時間にテレビの前にいかないと見れぬ
しばらくしてビデオが普及したけど、テープには最大6時間しか録画出来ないし、
テレビもビデオも家族で共有だからチャンネル争いに勝利する必要があった。

 

■テレビの画面小せぇ!おまけに画質悪い!
20インチで大画面テレビとか言われてたw
ゴーストが出たりジリジリとしたノイズが走ったりは当たり前。
電波干渉で画面が歪んだりしてても気にしてはいけなかった。

 

■家電高けぇ!
家電が普通に20万とか30万とかする。
なので一度買ったら一生使う覚悟が必要だった。
このときの後遺症で、あのときを過ごした団塊の世代はモノが捨てられないし、
買い替えを提案すると
「まだ使えるのにもったいない」とすぐ言う。

 

■夜8時過ぎにはどこも店はやっていなかった
コンビニとか無いし、スーパーなんかも夜には閉まるから、
必要になりそうなものは予測して家庭に常備しとかなきゃいけなかった。
緊急時は本当に不便。

 

■ゲームを途中でやめるときはパスワードをいちいちメモ
超めんどくさいからねコレ。
「ちょっと15分だけ遊びたい」なんて事は許されないからね。
オマケに書き間違えてると今までのプレイがパーだかんね!(-_-;

 

■下水臭ぇ!
排水の設計がまだ甘くて、マンホールの近くはヘドロのような臭いが充満していた。

 

■プラモの完成度低い
箱絵でカッコイイと思って買って開けたら、
出来の悪い人形焼きみたいな造形w
しかも肩関節ぐらいしか動かず、カッコイイポーズ取るのも無理。
色はもちろんついてない。

 

■タバコ天国
街中でみんながタバコ吸ってた。
しかも吸い殻はその場にポイ捨て当たり前。
今では信じられないが、満員電車の中でも吸っていた。

 

■仕事も勉強も紙と鉛筆でやっていた
書類2~3枚作るのも超めんどくさい。しかも間違えたら書き直したりしていた。
俺様が就職する頃にはギリギリでテキスト印字ぐらいは出来ていたが、
それでも書類作るときは印字したものを切り貼りして書類にしていたのだ。
ノッポさんかよ!

 

■待ち合わせの失敗率高し!
持ち歩ける電話なんて無いから、待ち合わせ場所に迷ったり、時間を間違えていたり、
トラブルがあった段階で、もう何時間でも待つ覚悟が必要だった。
どこにいても瞬時に相手に連絡つくって事は産業革命に匹敵する進化だと思う。

 

 

なにはともあれ・・
文明の進化した今が最強!
いまに不老不死も実現して
「昔は寿命で死んだんだぜ、不便だよね~」って言ってそう。