除夜の鐘への苦情

とある地域では「除夜の鐘がうるさい」と近隣から苦情が来て、
晦日の除夜の鐘を中止しているらしい。
晦日の夜、除夜の鐘を聞きながら過ごす風情は好きだが、
そういう風情に興味が無い人もいるんだろう。

だがそもそも除夜の鐘は風情を楽しむためのものではない。
人間には108つの煩悩があり、その煩悩を祓うために鐘をついているのだ。
煩悩とは「人の心を惑わせたり、悩ませ苦しめたりする心のはたらきのこと」である。

という事は。
除夜の鐘を鳴らさない地域は、
その年の煩悩が来年に繰り越されている人間の集まり
という事になる。
心がますます惑わされ、悩ませ、苦しむので、
それらを自分で何とかしようと様々なものに苦情を寄せるだろう。
しまいには「太陽が明る過ぎる」とか「雨が濡れる」とか言い出す。
それらが広がっていくと地球が危ないので、
無理矢理にでも除夜の鐘を聞かせた方がいい。

マーズアタックで火星人にウェスタンソング聴かせるシーンを思い出して!

 

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