集中攻略『ヴェイグス』

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発売元:ゲームアーツ
発売時期:1988年12月
定価:7800円
機種:PC8801mkIISR

 


~紹介~

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当時、アーケードゲームのようなデカいキャラが
プレイヤーキャラとして操作できるのは凄い事だった。
88でここまで大きな操作キャラが出ているのは
他には『プラジェータ』ぐらいしか思い浮かばない。
このゲームは、当時“カッコいいロボットアニメ”として崇拝されていた
装甲騎兵ボトムズ』の影響を強く受けている。
その特徴としてはローラーダッシュに代表されるミリタリー色の強い設定だ。
それらは『ヴェイグス』にもシステム的な仕様として、
そして世界観設定として色づけられている。

 


~解体~

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このゲームは、強制スクロールのアクションゲームだ。
テンキーの4と6で左右に移動。
テンキーの8でジャンプ。Zキーでフィールドパンチを使う。
Xキーでビームガンを撃つ。
Zキー+Xキーでオプティカルバルカンを撃つ。
オプティカルバルカンは、
撃ちながらテンキーの2と8で360度射撃方向を可変させる事が出来る。
テンキーの2を押しながら後方のキーを入れると方向転換する。
方向転換の間は当たり判定が無くなる。
最も重要なのがこの方向転換で、
“敵を方向転換で避けてから振り向きざまパンチ”というのが基本的な攻略法になる。
このタイミングはシビアで、慣れないと上手くいかないのだが、
これが出来ないとたぶんステージ2くらいまでしか行けない。(--;
このゲームはキャラクターが大きい事でインパクトがある反面、
大きいだけに通常操作では敵の攻撃を避ける事が困難である。
ボトムズのような戦い(ローラーダッシュ)を
再現する事をコンセプトにしたこのヴェイグスだが、
その基本的な部分の敷居が高かったために
“キャラをデカくし過ぎて難易度が高くなってしまったゲーム”
という評価で終わってしまった人も多かったようだ。

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ステージをクリアすると、倒した敵の数に応じてパワーアップするのだが、
という事は“避けた上で敵を多く倒す”というプレイスタイルが必須になるわけだ。
これもまた難易度高騰の要因となっている。

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渋いストーリー展開、部分ごとに破損しその機能が使えなくなっていくリアリティ、
そういったリアル路線のロボット物としての拘りが随所に見られる本作。
難易度によってそれらを感じさせる前に挫折したプレイヤーが多かった事が悔まれる。
今考えると、ゲームオーバーになっても
パラメーターが引き継げたら良かったと思うね。

 


~ストーリー~

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西暦2321年10月8日、突如として太平洋沿岸の都市が謎の敵の攻撃にさらされる。
当初、異星人の侵略かと思われたが、
太陽系全域をカバーする空間密度探査レーダーには侵入の形跡は認められず、
外宇宙からの侵略は否定された。
その後の調査で、
南太平洋の深度約100~1000メートルの海底に
全長1200キロにも及ぶ高エネルギー反応が発見された。
データ分析の結果、敵の基地施設と判明、「ミズガルズサーペント」と命名される。
だが、ミズガルズサーペントを攻撃する武器を持たない人類は、
かろうじて撃墜出来た敵の残骸を解析し、敵兵器に対抗、
およびミズガルズサーペントを攻撃、
破壊が可能な兵器の開発を始めるが、完成までに実に3年の月日を要した。
西暦2324年、
数多の犠牲を払い完成した戦術格闘機TG-20D5「ヴェイグス」に最後の希望を託し、
作戦名「オペレーション・ラストラリー」が開始される。

 


~スタッフ~

GAME DESIGN
NAO MORIKUMA

STORY
MASARU TAKEUCHI

MUSIC COMPOSE
MECANO ASSOCIATES

SEMONSTORATION
TOSHIMICHI MASUBUCHI

 

 

~MEMO~

・4枚組
・FM音源対応
ジョイスティック対応
・当初シミュレーション要素もあったが、
 『獣神ローガス』がその内容と酷似していたため仕様変更となったらしい。
ビクター音楽産業からPCエンジン移植版がリリースされている。
・隠しゲーム「SD-VEIGUES」が収録されている。