発売元:MIA
発売時期:1985年3月
定価:980円
機種:PC8801
(そのほかPC60など)
~紹介~
MIAという会社は正式名称を『Micro Information Associates』というそうだ。
この会社は980円という低価格でゲームを提供していた。
“SIMPLEシリーズ”の走りだね。
当時は猫も杓子もシンプルなゲームしか無かったわけだけどw
この980円シリーズは他にも
『ジャギー』『オニオンハウス』『エンタープライズ』『スプリングパニック』…
といったタイトルがあった。
(ちなみに他社アクションゲームの一般的な価格は4800~5800円位)
で、このパスコンタワーだが、
1画面固定の迷路内を歩いてアイテムを回収するというだけのシンプルなもの。
そのアイテムがマイコン本体、フロッピー、テープ…
といったマイコン少年の必需品wになっている。
それらのアイテムはスコアボーナス用で、
ハシゴを全部集める事がクリア条件となっている。
消しゴムは“CLEAR”という技を使うためのアイテム。
エネミーを避けながらアイテムを集めるプレイスタイルは
『パックマン』に似ているが、
『パックマン』のような逆転要素はない。
ところで当時からずっと不思議に思っていたのだが、
“パスコン”って何だろう?
ネット検索で調べてみたらバイパスコンデンサの略だそうだ。
電流の中の周波数(交流)成分のみを迂回させる装置の事だとか。
俺様は理系を苦手とする人種なので、
これが何を意味するのか理解できない。(^_^;
全ての謎はエンディングで明かされるのだろうか?
~解体~
画面は『パックマン』のような一画面固定方式で、上下にワープポイントがある。
エネミーはワープポイントを利用する事ができないので、
『パックマン』同様に緊急回避に利用できる。
テンキーの2、4、6、8で4方向に移動する。
消しゴムを1コ取るごとに1回だけ“CLEAR”という技を
スペースキーで使う事が出来る。
これは一瞬だけエネミーのスピードが高速になり、
その間は主人公とぶつかってもミスにならないという謎な技だ。
サイボーグ009に登場する加速装置の逆パターンだろうか?(爆)
エネミーが必ずしも都合の良い方向に移動してくれるわけではないので、
あまり頼りにならないけども。(--;
全てのハシゴを取るとステージクリアとなる。
ミスになったときに手足をバタつかせて
「きゅ~ん!きゅ~ん!」と泣く様がキュートであるw
2ステージ目から“進入するだけでミスになる地形”が出現。
これがなかなか手ごわい。
ステージのタイプは1Fから
『BLOCK ROOM』『WATER ROOM』『FIRE ROOM』
『ELECTRIC ROOM』『GHOST ROOM』の5種類。
フロアによってシチュエーションが変わるのは凝ってて面白い。
ビルの中なのになぜ“墓場(GHOST ROOM)”があるのかよくわからんけどね!w
全15フロア。
6Fまで到達していないのでわからないが、
上記の5種類が3回繰り返されてENDINGではないだろうか?
~攻略研究~
移動が全てのこのゲームでは“アイテムを取る順番”を見極めよう。
エネミーが近くにいないときはハシゴから取ろう。
ただし、全て取り尽くしてしまうとクリアになってしまうので、
ボーナスの取り忘れに気をつけよう。
特に一番点数が高いマイコン(1000点)は必ず入手しよう。
それと一つだけ覚えておいた方がいい技がある。
ボーナスアイテムであるマイコン、フロッピー、テープ、消しゴム…
これらの配置されている場所にはエネミーは入ってこれない!
追い込まれたらすかさずこれらの窪地へ逃げ込もう!
ハシゴのあった場所にはヤツらもズカズカ入ってくる。
お間違えの無いように!
(ハシゴから取った方がイイと前述したのはそのためだ)
ただし、場所によっては逃げ場を封鎖されてハマリ状態になるので慎重に。
~まとめ~
紹介でも書いたが、980円で提供していても
ゲーム内容は他社のアクションゲームと遜色無いものになっている。
だがまだまだ創世記であったゲーム市場で、
低価格戦略を打ち出すのは時期尚早では無かっただろうか?
逆に低価格にした事で、駄菓子的な感覚で評価されてしまったのでは?
という気がする。
~MEMO~
・プログラムしたのはSHOCHIN氏。
・PC-6001mkII版とどっちが原作かは不明。
・タイトルループには『1984/6/1』と記載されている。