音声合成ていいよね

人間の声に聴こえるように音階を組み合わせる仕組み。
「ゲームがしゃべる!」それだけでワクワクしたあの時代。
8ビット時代のとある時期、この音声合成が流行した時期があった。
CD−ROMなどの大容量メディア時代になると
すっかりロストテクノロジーとなったが、
あの「創意工夫で何とか喋ってるように聴かせよう」というローテクっぷりが愛らしい。

特にゲームアーツではこの音声合成を多様し、独特の世界観を生み出していた。
有名なところでは『シルフィード』の「わたしは宇宙の帝王ザカリデ」や、

『ゼリアード』の「姫たまがー」などは全ての国民が一度は耳にした事だろう。

さて、そんな音声合成で、最も長いセリフをしゃべったゲームは何だろう?
次のテキストを参照してくれ。

こちら、戦艦ダイダロス
攻撃目標は完全に沈黙、機能を停止した。
作戦を終了し、これよりTG−20D5ヴェイグスの回収に向かう。

こちら、連邦軍司令本部。
ヴェイグスからの発信コードは途絶えている。
生存は絶望的だ。
貴艦の安全を優先し、その地域より速やかに退避せよ。

こちら、戦艦ダイダロス
雑音がひどくて通信内容が正確に聞き取れません。
本艦は、これより、ヴェイグスの回収作業に入ります。

そう、これは『ヴェイグス』のエンディングでしゃべる音声合成のセリフである。
長い!こんな長い音声合成は他ではあまり記憶が無いのだが、
『ヴェイグス』ほどの難しいゲームでエンディングを迎える場所で
ここまでのものをぶっこんで来るなんて、侘び寂びの精神にも程があるぜ・・。
皆さんもぜひ『ヴェイグス』をクリアして確認して欲しい。