アイドルの理想的なエンディングとは

“ももち”こと嗣永桃子が引退するらしい。
ももちと言えば15年前に小学生のアイドル化プロジェクト
ハロー!プロジェクト・キッズ オーディション」に合格し、
その2年後に結成された「Berryz工房」のメンバーとなった。
現在まだ24歳ながら芸歴15年のベテランアイドルである。
そしてこの経歴からもわかる通り、
現代のアイドル界では稀有なエリート路線を辿った存在だ。
そんな存在を失ってしまうのはとても惜しい。
 
アイドルにとって理想的なエンディングはどこなんだろうと考える。
近年のアイドルにおける引退や卒業を省みると、
なんだかその理由が個人の事情に起因しているように思える。
アイドルは“応援”という継続性を楽しむサービス業だ。
その主体はお客さんであるべきで、
冷たい言い方をすれば個人の事情はお客さんには関係無い。
「これ以上アイドルを続ける事情じゃなくなった」という理由で
継続性をバツッと切られるのはたまったもんじゃない。
 
では理想的なエンディングとは何か?
それは“理想的なパフォーマンスを見せられなくなったとき”ではないか?
その裏に個人的な事情があってもいい。
だがそれを全面に出すべきじゃないし、
「これ以上お客さんを満足させる事ができない」が理由でいいじゃないか。