天龍源一郎の引退試合。
ネット配信の「新日本プロレスワールド」で観戦。
相手は現IWGP王者のオカダ・カズチカ。
天龍らしい破天荒な引退試合。
試合観戦が終わり、しばらく放心状態になった。
高く飛べない延髄斬り。
途中でロックを外してしまうパワーボム。
悲壮感と言うと違う。
レスラーとしての限界、衰え。
そう言ったものへの抗い。
プロレスは勝ち負けだけを競うものではない。
生き様。生き様を見せるのがプロレス。
今日の天龍は間違いなく生き様を魅せつけた。
そしてそんな天龍にいつもと変わらないドロップキックを
何発も浴びせたオカダも凄かった。
これで力を抜いた攻撃で華を持たせていたら、
天龍の生き様が霞んでいたところだった。
天龍は強いプロレスラーの象徴のような存在だった。
天龍革命で鶴田や輪島、ハンセンなどにバチバチと攻撃をしていた試合。
純粋なプロレスでもこんなに激しい試合が出来るのかと驚いた。
そしてSWS、WARを経て新日本へと登場した天龍。
当時のトップだった長州戦を始めとして、
現役バリバリの闘魂三銃士などともバチバチと
痛みの伝わるプロレスで立ち塞がった。
そして天龍はあらゆる試合へと飛び込んでいった。
大仁田との電流爆破、神取とのミックスドマッチ、UWFインターとの闘い。
まさに全てのプロレスを表現していったミスター・プロレス。
そんな天龍が動けなくなった自分の体と闘った試合が今日の引退試合だった。
生き様。
スカす事無く正面から挑んだ生き様の闘い。しかと胸に。
天龍さん、お疲れ様でした。