今年のフジテレビ27時間テレビ。
去年は最後のSMAPライブだけ見た感じだったけど、
今年は最初から最後まで録画して視聴した。
ダンス系の企画が多く、奥さんがそれを観たいと言ったから。
今年の27時間テレビは視聴率に喘ぐフジテレビが自虐的に
「テレビの時代は終わった?テレビの面白さを本気で魅せる!」
といったコンセプト。
全体的には去年の焼き直し的な構成の中で、
めちゃイケのネタリメイクを散りばめた感じだった。
めちゃイケの人気企画「岡村オファーがきましたシリーズ」で
これまで挑戦してきたエグザイル、モー娘。、歌舞伎、SMAPなど、
連続で踊り続けるという無茶苦茶なラストは、少々強引に思えた。
体力の限界を考えない構成ではなく、
「最後までエンタメが崩れず続いた!」
といったプロのショーを構築して欲しかったね。
一番良かったのは「ドリームカバー歌謡祭」。
歌唱力に定評のある歌い手が、
国民誰でも知っている曲をカバーするという企画。
ともすればただのカラオケ大会になってしまう企画だが、
その不安を上回る歌い手を揃えた事で
テレビ黄金時代を思い出させるコーナーになったと思う。
和田アキ子は選曲ミスに思えたけども。(キー的に)
それにしても富士サファリパークのテーマ曲は
串田アキラだって何で誰も知らないの・・。
ちびっ子のダンス選手権はお昼向けに良かったんじゃないかと思う。
変にコントっぽくしなくてもとは思ったけど。
今のテレビ危機について芸人が語るコーナー「TED」。
ネタ的には劇団ひとりのオッパイネタが一番完成度高かったね。
竹山の話はマジレスすると「テレビvsネット」という位置づけで
テレビの危機を論ずるのはどうかしてると思う。
この2つは対立メディアじゃないだろう。
むしろネットの仕組みを利用して
テレビの魅力を届ける仕組みを作るぐらいの柔軟さが必要だろうさ。
田村淳のは「極楽とんぼ山本」の事を言っていると思わせるネタだったけど、
もういいかげん本当に山本出してもいいだろう。
ここまできてまだ本当に出せないとなると、
解決不能な裏事情が何らかあるものと疑わざる得ない。
出る出ると思わせといて最後まで出ない
藤波辰爾のドラゴンスープレックスみたいな。
夜中の芸人トークは鬼ヶ島・和田と
彼の元嫁を寝取ったさらば青春の光・東口の
ぶっちゃけ共演が目玉だったけど、
全体的に小盛り上がりな印象。
芸人バンドのライブもしかり。
過去に大暴露合戦をしていたカマ騒ぎとか、ハケ水車復活とか、
それらとは爆発力が違ったね。
とんねるずの男気ジャンケンはいつもの企画だけど、
女気勢が入ったのがスペシャル感。
本田朋子アナを寄ってたかって
(勝ち抜きジャンケンで不利な)最後尾に押しのける女性陣達に寒気がした。
総括。
録画の企画がポツポツ挟まるとライブ感が落ちるのを確認。
27時間をうたうなら最後までライブで押し通して欲しいね。
過去ネタのリメイクよりも
大滑りしてもいいから挑戦的な企画で構成して欲しいとも願う。
マラソンとかはもうやめてもいいと思う。
例えばMCを入れ替えての耐久トークとかでもいいと思うよ。
来年に期待。
余談だけど俺様は「テレビがつまらなくなった」なんて思っていない。
また、フジテレビが特につまらないとも感じていない。
面白いとか面白くないなんてのは人それぞれなんだから、
それを国民の総意のように定義されても困るぜ。
コンテンツが劣化したんじゃなくて、
CM流してスポンサー料でビジネスするシステムに限界が来てるだけだろ。
視聴率とCM効果にズレが生まれてるなんてのは
ビデオが普及した頃から始まってるわけだし、
インターネットの普及でそれが如実にごまかせなくなってきただけの話だぜ。
らっしゃい。