映画のリメイクについて

「過去の名作映画をリメイクする必要性がわからない」
そんな声が映画ファンからよく聞く。
すでに存在するものをもう一度作って意味があるのか?とのこと。
だが俺様は必ずしも否定的ではない。
例えば特撮映画がわかりやすい。
その映画が撮影されたとき、まだ世の中にCG技術が無く、
パペットや模型などでシーンを作り出していたとしよう。
その映画内容を表現する上で、
理想とする映像が特撮技術では実現出来なかった・・
そんな箇所があるはずである。
(例えば数百万体のモンスターが押し寄せてくるなどの表現はCGでないと難しい)
てことは、いかにその映画が名作であっても、
理想までには届いていないはず。
そこをCGを使って再構築すれば、
よりその映画の完成度が高まるのではないかと思うのだ。
 
当然、当時とまったく同じスタッフが集まるわけはないし、
例え当時と同じスタッフでも、若い頃のセンスや価値観が同じであるはずもない。
実際にはオリジナル版を越える事は難しいだろう。
だが、そのわずかな可能性を放棄して
「リメイクは作るべからず」というのは違う気がするのだ。