88ゲーム回想録(67)「ドンファン」


ドンファン
デービーソフト
1984年3月
6800円

 

初期の88ゲームを大量に排出していたデービーソフトが、
初めて手掛けたアダルトソフトである。

 


ゲームを立ち上げるとタイトル画面に

このゲームはアドベンチャー風アダルトです。
あなたがドンファンになったつもりで頑張って下さい

と表示される。
“アドベンチャー風アダルト”っていう変な日本語。
そしていきなり「ドンファンになったつもりで」と言われても、
ドンファン誰やねんという話で・・。
日本では「紀州のドン・ファン」が有名であるがw、
その元ネタは17世紀スペインの伝説上の人物である。
女性を次々と誘惑しては捨てるという人物で、
いわゆる“女たらし”の代名詞として用いられる名前であった。
つまりこのゲームは「女たらしに成り切って楽しみましょう」って事だろう。

紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)

 


プレイヤーの勤める会社の前からスタートとなる。
会社の建物に「dB」と書かれているから。
主人公はデービーソフトの社員なのかな?w
会社の前ではサラ金の取り立て人がプレイヤーを待ち伏せている。
持ち金の5万円のうち45000円を支払うが、
まだ借金は11万1520円残っているらしい。
全然足りないので、
>オンナヲアゲル
と入力すると、突然画面左に女性の臀部が現れて取り立て人にパンチラを見せる。


するとムクムクと動く取り立て人の肉棒ww
この隙に家に帰ろう(^^;

 


プレイヤーの部屋が映し出されているが、
なぜかタヌキが火をつけようと迫ってくるw
ここからはリアルタイムゲームとなる。


例えばノックのあとに「彼女が部屋に来た」と表示される。
部屋に入れるかどうか選択肢で決める。
50秒以内に決めないと時間が過ぎてタヌキが一歩近づく。


タヌキに火をつけられると焼け死んでゲームオーバーだ(爆)

このあと何人も部屋に訪問者がやってくる。


水道業者とかサラ金の取り立てとか。
適切に対応しないとなかなか帰ってくれずにタヌキが近づく。

そんな訪問者の一人に
サザエさんに出てくる花沢さんにそっくりな女性。


「ブスに一言いってください」
などと酷いコメントが表示される。
仕方なく“ブス”と入力すると、
「ブスにブスとは酷い人。ブスが怒れば怖いョ」
とブスブス言って去っていく。
今だったら完全にアウトな内容だ(^^;

全ての訪問者を追い返す事に成功すると、
彼女と二人っきりになれる。
彼女は口説き文句を「11文字で答えてよ」と入力を求めてくる。


この場合「キミノスベテガミタイ」と入力すると、
「わたしその言葉に弱いのサービスしちゃう」と言って服を脱ぐ。


このようにして正解の口説き文句を当て続けると
どんどん彼女が過激になっていくのだが、
これゲームとして難しすぎないか?
しゃべり口調を文字数のみで当てるって・・。
それでも6800円でこのゲームを買った当時の青少年達は、
何とか先のエロい画像を見たいと、様々なテキストを試すのだった。


やっと正解に辿り着いても、
少しずつ尻をあげる牛歩戦術w
なめとんのか!(爆)

 

こうして最後のグラフィックまで表示されたらあっさりゲームエンド。
エピローグ的な何かは無い。
主人公が一体何者だったのかすらわからない(爆)

 

作者自ら“アドベンチャー風”などと形容するぐらい中身の薄いゲームであるが、
このアダルトというジャンルには何らかの手応えがあったらしく、
デービーソフトは「マカダミアソフト」というアダルトレーベルを立てて、
「マカダム」「177」といったタイトルを生み出す事になる。

ちなみに本作にはイメージ写真集(ヌード)が一冊同梱されていた。
「ゲームの中身が物足りない人はこちらでどうぞ」という意味だろうか?(爆)