2022年に全話観たドラマまとめ

「逃亡医F」
日本テレビ/2022年1月15日~3月19日放送/全10話
監督:佐藤東弥大谷太郎
脚本:福原充則
主演:成田凌

伊月慶悟原作、佐藤マコト作画の漫画をドラマ化。
殺人の容疑をかけられた天才医師が日本各地を逃亡しながら
事件の真相に迫るというサスペンスだが、
コメディ仕立ての演出がときおり混ざり、
ハートフルドラマの一面も併せ持つ作品になっていた。
ときおりそれが緊迫感を薄めてた気もするが。
安田顕の大げさ過ぎる悪役演技はもはやギャグキャラ。
森七菜がカワイイ。

 

 

シジュウカラ
テレビ東京/2022年1月8日~3月26日放送/全12話
監督:大九明子、成瀬朋一、上田迅
脚本:開真理
主演:山口紗弥加

坂井恵理の漫画をドラマ化。
20代で漫画家デビュー作を描くも、売れないままアシスタントを続けていた綿貫忍。
40歳になる頃、過去に描いた作品がネット配信で売れている事を知り、
再び自身の作品を描き始める。
アシスタントとして雇った22歳の橘千秋とやがて年の差の恋に落ちる。

ラブストーリーっぽい感じは後半に行くにつれて薄まり、
どんどん暗~いドラマになっていった。
登場人物誰一人幸せじゃないの。(^^;
後半は綿貫忍も何だか嫌な感じの人間になって、
40代の人間の灰汁みたいなものが出てたしなー。
最後に二人が結ばれても幸せになってく気がしなかった。

 

 


「ミステリと言う勿れ」
フジテレビ/2022年1月10日~3月28日放送/全12話
監督:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸、阿部博行
脚本:相沢友子
主演:菅田将暉

田村由美の少女漫画をドラマ化。
ただの事件解決に留まらない魅力的なドラマ展開と、
もじゃもじゃ頭の久能整を演じた菅田将暉の存在感が魅力の作品だった。
主人公が探偵でも刑事でもなく、ただの大学生という点も新しい。

 

 


「汝の名」
テレビ東京/2022年4月6日~5月25日放送/全8話
監督:河原瑶
脚本:鈴木裕那、丸山智、河原瑶
主演:山崎紘菜北乃きい

明野照葉の長編小説をドラマ化。
二人のサイコパス女が奇妙な関わりでときには服従し、
時には憎み合うというホラーっぽいサスペンス。
終盤の駆け引き合戦は盛り上がったね。
山崎紘菜はこういうクセのある役ハマるね。
北乃きいも表情作り良かったぜ。

 

 

「妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-」
テレビ朝日/2022年4月9日~6月4日放送/全9話
監督:豊島圭介、山本大輔
脚本:西荻弓絵ブラジリィー・アン・山田、綿種アヤ
主演:小芝風花

シーズン2。
おバカなノリは相変わらずだったけど、
心無しか宇治茶さんの劇メーションが流れるシーンは
少なくなっていたような気もする。
武田梨奈ちゃんが女郎蜘蛛妖怪に変身してのアクションシーンが見れたのは
本当に良かった。
放送終了後の劇場映画「妖怪シェアハウスー白馬の王子様じゃないん怪―」
が公開されたけど、結局観に行かなかったな。

 

 


「未来への10カウント」
テレビ朝日/2022年4月14日~6月9日放送/全9話
演出:河合勇人、星野和成
脚本:福田靖
主演:木村拓哉

オリジナルドラマ。
高校時代、ボクシングの有望選手だったが、
網膜剥離で引退し、その後の人生でも妻を亡くす、
経営していた焼き鳥屋が潰れるなど、
悪い事が重なって「いつ死んでもいい」と腐っていた桐沢祥吾が、
母校のボクシング部コーチをする事になり、
ボクシングを通じて人生が変わっていくというドラマ。

木村拓哉は相変わらずの木村拓哉
ずっとカッコイイ木村拓哉を崩さない。
50歳を目前としてこのカッコ良さをキープしているのは凄い。

ヒロインは満島ひかり
シングルマザー役がハマってた。

福田靖オリジナル脚本。

 

 


「何かおかしい」
テレビ東京/2022年6月1日~7月6日放送/全6話
演出:太田勇、及川博則、山口将幸
脚本:熊本浩武、太田勇、及川博則
主演:濱正悟

You Tubeなどを中心に活動するホラー作家「雨穴」が
ストーリーテラーを担当するオカルトドラマ。
とあるラジオ番組を舞台に取材で起こる様々なオカルト現象を描く。

「一見、普通に見えるものがよく見ると何かおかしい。
よくよく見たらとても恐ろしい事が起きていた。」
というコンセプトのドラマだが、
エピソードが全体的に弱く、ホラーとして物足りない。
一般的にホラーは真相をあやふやにする事で恐怖を増させるフォーマットだが、
このドラマでは雨穴が最後に全ての真相を解説するという斬新な方式を取っている。

仮面を被った雨月がエンドロールで踊るのがわけわかんなくて良かったw

 

 


「個人差あります」
フジテレビ/2022年8月6日~9月24日放送/全8話
演出:山内大典、紙谷楓
脚本:ひかわかよ
主演:夏菜新川優愛

とある夫婦の夫は異性化してしまう病にかかってしまう。
女性となった夫は、それを受け入れて仕事に復帰するが、
ある日の朝、元の体に戻る。
そのきっかけは性行為だった。
同じ職場で気のあった男性社員との浮気だった。
妻との性行為で女性に戻った事で浮気もばれ、
夫婦は二人の関係を見つめ直す事になる。
女性になったあとの夫を演じたのは夏菜
夏菜はかつて「らんま1/2」の女らんまを演じていた。
まさに女体化女優だ!
女性に変わったときの心の変化や、
妻は女装家の男性と友達になろうとしたり、
レズ風俗を利用しようとしたり、展開もなかなか面白かった。

 

 


「親愛なる僕へ殺意をこめて」
フジテレビ/2022年10月5日~11月30日放送/全9話
総監督:松山博昭
脚本:岡田道尚
主演:山田涼介

井龍一原作、伊藤翔太作画の『週刊ヤングマガジン』連載漫画をドラマ化。

連続猟奇殺人鬼・LLの息子として育った浦島エイジ。
それを隠して大学生活を送っていたが、
あるとき起こった猟奇殺人をきっかけに彼の生活が巻き込まれていく。
漫画原作だけあってインパクト重視のプロットになっていた。
川栄李奈がかわい過ぎる。
ヒロインで登場シーンも多く、ファンには嬉しい。
半グレ集団のリーダーのサイを演じた尾上松也は歌舞伎成分が溢れ出てるなw

 

 

「ファーストペンギン!」
日本テレビ/2022年10月5日~12月7日放送/全10話
演出:内田秀実、小川通仁、今和紀
脚本:森下佳子
主演:奈緒

消費者へ鮮魚を直送する事業で「漁業6次産業化」を成功させた坪内知佳をモデルに
シングルマザーの岩崎和佳の奮闘を描く。
昔ながらのファミリードラマ的な建付け。肝っ玉母さん的な。
奈緒のキャラクターが役にハマっていた。
吹越満梅沢富美男堤真一といった実力派が脇を固めて安定のドラマ作り。

 

 


「アトムの童(こ)」
TBS/2022年10月16日~12月11日放送/全9話
演出:岡本伸吾、山室大輔、大内舞子、多胡由章
脚本:神森万里江、畠山隼一
主演:山﨑賢人

オリジナルドラマ。
天才ゲームクリエイターの安積那由他が、
潰れかけの老舗玩具メーカーで再起を賭けたデジタルゲーム制作を開始する。
半沢直樹」のゲーム業界版を狙ったような雰囲気があるが、
銀行業界ほどの駆け引きはゲーム業界には無く、
何か事件が起こってもすぐに危機を脱してしまう緩いプロットだった。

 

 

「君の花になる」
TBS/2022年10月18日~12月20日放送/全10話
演出:坪井敏雄、加藤尚樹、宮崎陽平
脚本:吉田恵里香
主演:本田翼、高橋文哉

オリジナルドラマ。
売れずに解散寸前だった男子アイドルグループ「8LOOM」。
メンバーの一人、佐神弾の通っていた高校の教師だった仲町あす花は、
8LOOMの寮母として働く事になった。
シチュエーションも展開もセリフのやり取りも、
少女漫画チックで、まるで女子の妄想をそのまま脚本にしたような内容だった。
それはそれでキライじゃない。

 

 

「silent」
フジテレビ/2022年10月6日~12月22日放送/全11話
演出:風間太樹、髙野舞、品田俊介
脚本:生方美久
主演:川口春奈目黒蓮

オリジナルドラマ。
高校時代に付き合っていた青羽紬と佐倉想。
大学に進学した想は、一方的に紬に別れを告げる。
それから8年後。
駅で偶然出会った紬と想。
想は聴力を完全に失ったろうあ者となっていた。
ドラマの特性上、手話と字幕のシーンが多く、ながら見には向かなかった。
夏帆、めちゃめちゃ演技上手い!
セリフをしゃべれない役回りだってのもあるけど、
それだけに表情などの演技力が際立っていた。

 

 

孤独のグルメ Season10」
テレビ東京/2022年10月8日~12月24日放送/全12話
監督:井川尊史、北畑龍一、佐々木豪、中山大暉
脚本:田口佳宏、児玉頼子
主演:松重豊
フォーマットはいつも通り。
安定の予定調和。
にしてもこれがシーズン10まで続くの凄い。