ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(49)「フライングパワーディスク」

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フライングパワーディスク
(データイースト)
1994.4.8発売/25000円/架空スポーツ
対戦ゲームに熱い風!FPD選手権いま開催!

 

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「ミラクルアドベンチャー」に続く、データイースト第2弾タイトル。

 

ゲーセンにあるエアホッケーを元にしてデザインされた対戦型ゲーム。
フリスビーのようなディスクを投げあって、
相手コートの後方にセットされたゴールに当てると得点になる。
画面から見て上下の壁に当てるとディスクは弾かれて角度を変える。
エアホッケー同様にこれを利用して相手にフェイントかけるのも重要だ。
イエローゴールに当てると3ポイント、レッドゴールに当てると5ポイント。
計15ポイント奪うとセットカウントを得る。
時間切れの場合はポイントの高い方がセットカウントとなるが、
同点の場合は両方にセットカウントが入る。
2セットとると勝利で、両者が2セットとるとサドンデスとなる。
これだけだとミニゲームっぽいのだが、
最初に選択する6人のキャラクターに
それぞれ2種類ずつ用意された必殺シュートがあり、
この存在によってスピーディでダイナミックな攻防が興奮度を高める。

 

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Aボタンでディスクを投げる。
ディスクを持っていないときはスライディングで自コート内を素早く移動。
飛んできたディスクは触れるだけで自動的にキャッチ。
キャッチする瞬間にAボタンを押すとディスクを跳ね上げる。
落下地点に移動してタイミングを合わせてボタンを押すと
必殺シュートを放つのである。(AボタンとBボタンで種類が変わる)
Bボタンはロブショット(打ち上げるショット)。

 

キャッチ後にすぐ投げ返すとスピードが増したり、
スライディングで取りに行くか通常移動で取りに行くか一瞬の判断を要求されるなど、
狭いフィールドの中でも攻防は深いぜ。
なによりこのゲームは対戦が激烈に熱い。
ルールは単純なので未プレイユーザーとでもすぐに熱くなれる。

 

SNKが格闘ゲームしか作らなくなったこの時期、
格闘以外のオリジナル対戦ゲームを生み出した意義は高く、
2018年には海外のメーカーが本作をリメイクするほど熱狂的なファンを獲得していた。

余談だが本作は続編も開発されていた。
が、発売を前にしてデータイーストが倒産してしまったため世に出る事は無かった。
その幻の続編でキャラクターデザインをしていたのは、
セガシャイニングシリーズ
美少女路線に舵を切ったあと(「シャイニングティアーズ」以降)に
キャラクターデザインを担当したTony氏であった。

 

PROJECT LEADER
TAKAAKI INOUE

PLANNER
ADACHI PENTAX

PROGRAMMER
TAKAAKI INOUE
WATARU IIDA

GRAPHIC DESIGNER
NOZU MAKOTO
FLEX INAGAKI
GALACTUS MINA
HIROSHI TAMAWASHI
Y,URUSHIBARA
TOMOYUKI ARAKAWA
EL SANTO INOPITA

BUG-DASHI'S
TAKATOSHI KATAHATA
KAGENOBU MURATA

SOUND CREATOR
ATOMIC & TOM & KOREMASA

SPECIAL THANKS
S.MILLER
E.KARIYA
DATA EAST CORP. ALL STAFF
DATA EAST INC. ALL STAFF