集中攻略『EGGY』

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発売元:ボーステック
発売時期:1985年2月
定価:6200円
機種:PC8801
(そのほかPC60、X1、FM-7/77、MSXなど)

 


~紹介~

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このゲームはボーステックが主催した
第1回プログラムコンテストの優秀賞に選ばれた作品だった。
EGGYの魅力はまずこの独特の形をした
タマゴに足がついたような自機キャラクターだろう。

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シンプルなデザインだが、
他のゲームとは一線を画すその美しい流線型に
パソコンの前で見惚れたものである。

独特なのはデザインだけではなかった。
そのゲーム性はもっと独特だったのだ。

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画面は真横から見たもので、
空からパラシュートで落下してくる物資を集めるのが目的。
そう、このゲームは戦闘が目的では無いのである。
なので邪魔してくる敵はジャンプで避けたり、
ジャンプ中にしか出ない武器で倒したりして回避していく。
そのジャンプが最もこのゲームの魅力なのだ。
ジャンプボタンというものはなく、
一度しゃがんで離すとその反動でジャンプする仕組み。
ジャンプするとちょっとした浮遊感があり落下してくる。
これが慣れるまで苦労する。
宇宙空間での重力というものをアクションゲームに上手く転化させた秀作
と言えるだろう。

 


~ストーリー~

西暦2039年、長引く地球vsカブス星の星間戦争を終結させるべく、
新兵器ボディアーマーを操り、惑星エギーにおりたった。
迎え撃つ敵はすでに前線基地を建設し、
原住民を強靭なアーマロイドに変えていた・・

※戦争終結のための新兵器なのに攻撃能力が低く、
ミッションは“資材集め”ってどういう事だろう(^^;

 


~解体~

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テンキーの4と6で左右に移動。(空中でも左右の補正が出来る)
テンキーの2でしゃがみ、離すとジャンプ。
しゃがんだ長さでジャンプする高さが調整できる。
(また、応用操作として、空中で8キーを押すとさらに高くへ飛ぶ事が可能)
ジャンプ中はスペースキーで斜め下方向のみに弾が撃てる。
ライフ制で、ダメージを受けるたびにFUELの残り数が減り、
0になるとゲームオーバー。
LEFTの数だけ物資を集めるとステージクリア。
ちなみにFUELは時間とともに少しずつ減っていく。
LEFTは地面に落ちた資材を取らずに放置すると、減ってしまうみたい。
(つまり取らずにいてもクリアはできるがボーナスにはならない)

 


~攻略研究~

このゲームの敵エネミーにはそれぞれ特徴がある。

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まず原住民。原住民は殺しちゃいけないようだ。
(しばらく気づきませんでした(汗))
弾を当てたり踏み潰したりするとアーマロイドに変身してしまう。
同じ座標にいるとダメージを受けるので注意しよう。
アーマロイドはぶつかるとこちらがダメージを受ける。
ジャンプで避けるか、ショートジャンプからの攻撃で素早く片付けよう。
ちなみにアーマロイドは1発弾を当てると麻痺状態になる。
2発当てると破壊できるが、このとき踏み潰すと自機のFUELが回復する。
戦車は地上でのアタリが無いかわりに空中への砲撃がある。
無駄にジャンプしていると狙い撃ちされるというわけ。
…と、このようにそれぞれの敵の特徴を把握し、
それに見合った対処をしていくのがこのゲームの攻略と言える。
ところでステージクリア時のボーナス。
イマイチ法則がわかりづらかったのだが、
取った物資の数と生き残った原住民の数のようだ。

 


~スタッフ~

PROGRAMING BY A.AOKI
GRAPHIC ASSIST BY K.AZUMA

 

~MEMO~

PC-6001/mkII版がオリジナルで、作者は青木敦さん。
・パッケージではジャンルが“REACTION GAME”となっている。
・第一回プログラムコンテストの最優秀賞を取ったのは『妖怪探偵ちまちま』。
・アップルの名作『チョップリフター』を見て思いついたと言われている。
・本作はCD-ROM『CDたから箱』にも収録されている。
・ステージが進んでいくと前線基地が出来るらしい。
・ゲーム配信サービス“プロジェクトEGG”のマスコットキャラクターに採用。