ゲームの熟成

積みゲー”なんていう言葉がある。
購入したものの、何年もプレイせずに積んでいる状態のこと。
ネガティブな使われ方をする事が多いので、
最近では俺様はそれらを“熟成ゲーム”と呼んでいる。
 
モノの価値観や印象は時間で変わる。
そのゲームそのものは変化が無くても、プレイヤー側の環境や人間性が変わるからだ。
発売当時は全然面白味の無かったゲームでも、
10年20年経過して遊ぶと、環境的に気づき難かった面白味に気づいたり、
欠点だった部分が“味わい”に変化していたりする。
また、レトロフリークのような機器の登場により、
プレイ環境も向上していたりもするのだ。
 
大事なのは熟成期間の見極めだ。
「いまプレイすると一番おいしい」という時期はゲームにより異なる。
PCエンジンあたりは食べ頃のものが多い。
セガサターンドリームキャストはもうちょっと熟成が必要かもな。
「テラファンタスティカ」とか「エターナルアルカディア」とか、
あのあたりはあと5年ぐらいで頃合いが来る気がする。
 
近年のオンラインを主体としたゲームは熟成が出来ない。
メーカーがサービスを止めた時点で価値が半減するからだ。
携帯電話向けゲームなどはプレイすら出来ない。
そういう意味では一生かけて楽しめるスタンドアローンゲームは
近代文明の残したオーパーツと言っても過言ではないだろう。