築地移転カウントダウンランチ(10)

築地市場豊洲へ移転する日が今年の10月11日に決定した。
そこで気になるのは場内にある食事処。
同じ店舗が豊洲に出来るのか?
それとも場内に形態を変えて残るのか?
撤去されてしまうのか?
(場外はそのまま残るらしい)
 
そこで俺様は、その味を心とブログに刻み込む事にした。
俺様は場内の味を忘れない!

今回訪れたのはラーメン店の「ふぢの」だ。

1935年。築地が開設されたときから存在する創業81年のラーメン屋さん。
築地市場とともに歩み、移転とともに幕を閉じる。
まさに歴史そのものの味が堪能できる店だろう。
一番人気というチャーシューメンチャーハン(小)を券売機で購入。
しばらくして着丼。

ラーメンを一口すすった途端に蘇る郷愁の想い。
懐かしい味だなぁ〜。そうそう、ラーメンてこうだったよな。
デパートの屋上で食べた優しい醤油味。
ほうれん草、長ネギ、メンマ・・どれも奇をてらわない真っ直ぐな構成。
チャーシューも普通に美味い。かたくもなくトロトロでもなく・・。
長年、市場関係者の空腹を満たしてきた普通の東京ラーメン。
普通である価値。
満腹至福でございました。(深く礼)

さて、10店舗目にしてめぼしい店はほぼまわったと思うので、
「築地移転カウントダウンランチ」はこれにて最終回だ。
まだ寿司屋とか海鮮丼屋などは訪れていないが、
まず値段がバカンスだし、
寿司なら周辺地域で食べられるところは沢山あるしな。
連載はこれにて終わるが、築地場内が無くなってしまうその日まで、
たびたび訪れて行きたいと思っている。
歴史を刻んだ味、空気、風景というものは一朝一夕では作られない。
これを読んだ諸君もこれを機会に訪れてみてはいかがであろうか?
場内は昼過ぎると次々と店が閉まるので、余裕を持って午前中に出かけよう。
また、市場の定休日もチェックして出かけるべし。