故郷の原風景

「自然の溢れる田舎というものを『故郷の原風景』として美化するあまり、
反動で造成された団地やニュータウン
人の故郷であるということを否定しがちな風潮」
というコメントを写真家の橋口譲二が言っていたらしいが、
俺様にとって田舎は全然原風景に見えない。
東京で生まれたし、
祖父や祖母も東京の焼け野原から生活基盤を作ってきた人達。
もう片方の祖父&祖母も埼玉の比較的東京に近い場所にいたから、
夏休みに田舎に返って大自然で自分の原風景を味わう・・なんて事も無かった。
俺様はカオスな路地裏や都電の走る繁華街。
薄暗いゲーセンや怪しい露天の並ぶ秋葉原などが故郷の原風景で、
澄んだ川に魚が泳ぎ、静まり返った山の中で野生動物と触れ合い、
畑で取れた新鮮な野菜で食を満たす・・
なんてのは故郷ではなくて俺様にはリゾートなんだ。
美化はしているよ。だってリゾートだもん。
しかし下町の雑多な町並みなども
自然の溢れる田舎と同じくらい美しいと感じるのだ。