ファミコン用ソフト『聖闘士星矢 黄金伝説』

当時、絶大な人気を誇った少年ジャンプの作品の一つ『聖闘士星矢』。
俺様も聖闘士星矢は大好物。
聖闘士聖衣の玩具を集めたほどである。
そんな中で登場した本作。
荒木&姫野コンビの生み出した美しいキャラデザで
ムーブメントを起こしたアニメーション、
連載漫画もエピソードで最も盛り上がった黄金十二宮編のまっただ中。
このゲームに期待するなという方が無理だった。
そんな本作には一つの注目ポイントがあった。
このゲームは第1巻のエピソードから黄金十二宮までが描かれているという。
ん?待てよ?
黄金十二宮はまだ漫画で全て描かれていないぞ?
つまりこういう事か?
ゲームを最後までクリアすると、
黄金十二宮の謎(教皇の正体など)が漫画に先駆けて判明するという仕掛けか!?
斬新!これは燃える!
(ファミコン神拳かなんかでそんな煽りをしていた気もするし)

聖闘士星矢 黄金伝説

聖闘士星矢 黄金伝説

俺様は必死に頑張った。
コスモ消費型のゲームで、先に進むほどコスモが減少していき、
最後には詰んでしまう・・という辛口のゲームシステムで、
その攻略を見つけるまで苦しかった思い出しかない。(^^;

だが十二宮も後半になると雲行きが怪しくなってくる。
ジェミニが2回出てきたり。
そして最後の宮で出てきたのはもはや聖闘士でもないクリーチャー。
え?なに?誰?
必死で倒すと「しかしアーレス(教皇)は誰だったんだ?」
と何の解決にもならない紫龍のセリフで迷宮入り。
大好きだった漫画が突然打ち切りになったような虚無感・・。
忘れていたぜ・・。このゲームはバンダイ製だったんだ・・。

バンダイもこれは無いなと思ったのか、
1年後には
聖闘士星矢 黄金伝説完結編』なる仕切り直し的続編をリリースする。
いまよくよく考えてみると、これは今で言う“完全版商法”か?w

開発したのは将棋、麻雀、競馬・・
といったオヤジの好きなジャンルを得意としていたヘクト。
プログラマーの世界では
「将棋ゲームを作れるプログラマーは食いっぱぐれない」
という通説があるが、
ヘクトは2002年に倒産している。
本作を制作した開発チーム自体は1992年10月に独立し、
アクシズアートアミューズという名前で存続している。
ちなみに続編の『聖闘士星矢 黄金伝説完結編』に
ヘクトはクレジットされていないので、
開発会社が変わっいるのかも知れない。