
ウルフファング 空牙2001
データイースト/1991年リリース

このゲームがリリースされた1991年当時に
中学生~高校生だった世代は、いま50歳前後だと思う。
その世代は小学生の時期にガンダムブームが直撃した世代で、
そこからリアルロボットアニメに夢中になった人も多いはずだ。
「太陽の牙ダグラム」「戦闘メカザブングル」「超時空要塞マクロス」
「装甲騎兵ボトムズ」「銀河漂流バイファム」「機甲戦記ドラグナー」。
日本サンライズを中心としたミリタリー色やSF色の強いロボットアニメだ。
多感な時期にそういったロボットアニメの洗礼を受けた世代は、
当然、「ゲームでもリアルロボットの世界を味わいたい」という訴求は大きかった。
だが80年代の家庭用ゲームを牽引していたファミリーコンピューターでは、
リアルロボットのディテールを表現するのはスペック的に無理があった。
俺様の周囲での印象だが、
「ようやくゲームでリアルロボットを再現してきたぞ」
と話題に出るようになったゲームには、
以下のようなタイトルの名前が思い出させる。
1988年12月にPC88でリリースされた「ヴェイグス」(ゲームアーツ)
1991年9月にX68000でリリースされた「アクアレス」(エグザクト)
1991年12月にX68000でリリースされた「ジェノサイド2」(ズーム)
1992年5月にPCエンジンでリリースされた「スプリガンmk2」(ナグザット)
1992年12月にスーパーファミコンでリリースされた「重装機兵ヴァルケン」(メサイヤ)
本作もまた、同じ時期にリアルロボットアニメ世代の琴線に触れたゲームであった。

AD. 1999年。
未知の敵“ラグナロック”に対し、行われたオペレーション“VAPOR-TRAIL”は、
戦術戦闘部隊“空牙”によって成功をおさめた。

しかし、“ラグナロック”は壊滅したわけではなかった...。

AD. 2001年。
オセアニア大陸での“ラグナロック”の活動が確認された事により、
新たな作戦が行われる事となる。


まず機体を選択する。
TYPEは4種類ある。
TYPE-01蒼龍

攻守共にバランスの取れた標準型
装備TYPE-A
TYPE-02天雷

防御性能に重点を置き調整された機体
装備TYPE-B
TYPE-03火龍

上空への攻撃力を高めた対空戦闘型
装備TYPE-C
TYPE-04神龍

対地攻撃能力を追求した重攻撃型
装備TYPE-D
それぞれ装備タイプが決められているが、
カスタマイズモードでボディ、アーム、レッグの組み合わせを選択して、
オリジナルの自機を作成する事が可能になっている。

見た目だけでなく、これによりかなりの攻略パターンが生まれている。
アーケードゲームでここまで出来るのは珍しい。
機体はコンティニュー時に変更可能。

今回の我々の任務は、オセアニア大陸内部へ侵攻し、
“ラグナロック”の秘密基地を発見。
後続の航空部隊の攻撃目標を明らかにする事だ。

戦術衛星“スカイアイズ”より入電!
敵ガンシップ2機、9時の方向に待ち伏せていたもよう。
同時侵入中の大鳳1.2.4.5も敵襲に遭遇、苦戦中の模様です。

白兵戦を挑んでくるらしいな。装甲機兵小隊、上部デッキで敵を迎撃せよ。
ここまできて作戦中止など、洒落にもならん。
MISSION 1「狼 牙」

ゲームがスタートすると味方機が出撃。

デッキの上に出動するのがプレイヤーの操作する装甲機兵。
(ボトムズは「装甲騎兵」なので同じではないw)

レバー左右で左右移動。
ロボットであるが両足で歩くのではなくローラーダッシュである。
つまりボトムズのスコープドッグと一緒だw
ショットボタン、ジャンプボタン、サブウェポンボタンという構成。
ショットを押し続けると自動連射となり、
押し続けている間はその方向に攻撃の向きを固定したまま移動できる。
レバーを斜め上に入れてからショットボタンを押す事で、
斜め上に連射しながらでも移動できる。



エンジンブロックに被弾した!
高度を下げて、海上に着水させる。
上部デッキの装甲機兵は、ただちに格納庫に戻り、ショックに備えろ。
格納庫に戻ってMISSION CLEAR。

シドニーに敵前線部隊が展開しているようだ。
ただちに侵攻し、敵前線部隊を撃破、突破せよ。

支援用ウェポンは、キャリアーで射出します。
回収して使用して下さい。

MISSION 2 「強 襲」

荒廃したシドニーに降ろされる。

装甲機兵が破壊されるとパイロットの白兵戦になる。


装甲機兵は空を飛べないが、この斜めの坂はローラーダッシュ出来る。
サイドビューのゲームでこのアイデアは凄いと思った。

戦闘支援回線より、緊急入電!
後方より、高熱源体接近中。
強襲型ホバークラフト“モビィディック”の可能性あり。
弱点は中央部の“エンジンユニット”との事です。



こちら大鳳3、司令部より以下の作戦エリアへの侵攻の要請がありました。
レバーで選択しボタンで、侵攻エリアを決定して下さい。
EASY「ニュージーランド島南部の森林地帯の敵部隊を突破せよ。」<<<
HARD「輸送部隊を撃破し、敵本拠地へ侵攻せよ」
ここでステージを選択できる。

ニュージーランド方面へ展開予定の大鳳6が、敵の襲撃に遭い戦線より離脱しました。
戦闘支援回線からの入電によると、本体の突入の障害となる攻撃基地があるようです。
敵部隊中央を突破して、次のエリアに向かって下さい。
MISSION 3-B 「漆黒の牙」






こちら大鳳3。
戦闘支援回線からの通報によると、敵大型イオノクラフト“EB.1”が接近中。
弱点は、機体下部のエンジンノズル部と分析されています。
注意して下さい。


こちら大鳳3、司令部より以下の作戦エリアへの侵攻の要請がありました。
レバーで選択しボタンで、侵攻エリアを決定して下さい。
EASY「エネルギープラントを撃破して、
リフレクターキャノンへのエネルギーを断って下さい。」<<<
HARD「クック海峡海底にあると思われる敵ミサイル基地を、発見せよ。
敵エネルギープラントを強襲せよ。」

作戦終了と同時に本体が、敵中核に対して攻撃を開始します。
MISSION 4-D 「イグドラシル」





狼牙チーム、応答願います。
重空艇戦車“ガンドールⅡ”が接近中との情報が入りました。
弱点は限定不可能。健闘を祈ります。



エリア4-Dにあった“イグドラシル”はダミーだという情報が入った。
本当の“イグドラシル”はエリア5-Dにあるらしい。
本隊が敵中枢に突入する前に、これを撃破せよ。
作戦コード“テュール”を実行せよ。

衛星反射型ビール砲“イグドラシル”の弱点は砲の中心部だということが、
わかりました。
“イグドラシル”を破壊して本隊の活路を開く事が狼牙チームの最後のミッションです。
頑張って下さい。
MISSION 5-D 「テュール」



こちら大鳳3。敵重攻撃型装甲機兵“フリムスルス”が接近しているもよう。
弱点は胸部コックピットにあると予測されています。




マスター。セントウリョク50%ダウン。
“イグドラシル”ヲハカイスルノニハ、
1ツノカノウセイシカアリマセン。

!...そうか。ならば俺もつきあうぜ。
(ここで初めてプレイヤーの素顔w)

イエ、ワタシダケデ、ジュウブンデス。
マスター、マタ、イツカ、オアイシマショウ...。

与えられた任務を果たすため傷つき倒れていく兵士達。

炎の中で、彼らは何を思うのだろうか...
そして、戦いは終わる

けれど...
忘れないで欲しい。
“英雄”とは、彼らの事なのだと...。
スタッフロールは無く、ネームエントリー後にタイトルへ戻った。
このゲームはステージ選択結果によってマルチエンディングとなっており、
もしかしたらベストエンドになるとスタッフロールがあるのかも知れない。(未確認)
なお、クレジット投入後、
ショットボタンとサブウェポンボタンを押し続けながらスタートボタンで開始すると、
「狼牙モード」という全12ステージを連続でプレイするモードで遊ぶ事が出来る。
だがこのモードは熟練プレイヤーがワンコインで長時間居座れる内容になっていた。
また、永久パターンが存在し、カンストを容易に狙える事が発覚。
ゲーメスト誌でハイスコア集計が打ち切りになるなど、
アーケードゲームとしてはツメの甘い側面もあった。
しかしながら、前述したようにロボットアニメファンのハートを鷲掴みにした内容と、
爽快感と攻略性のあるゲーム設計が唯一無二の存在感として記憶に刻まれている。
もしかしたらアーケードゲームとしてよりも
家庭用ゲーム機向けのタイトルだったのかも知れない。
なお、本作は縦スクロールシューティング「空牙」と
世界観を共有する続編なのであるが、
次回作「スカルファング 空牙外伝」は
再び縦スクロールシューティングに戻っている。