ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(25)「スラッシュラリー」

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スラッシュラリー
(アルファ電子(ADK))
1991.12.20発売/23800円/レース
トップドライバーへの挑戦!

 

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真上から見た視点のレースゲームって好きなんだよ、俺様。
3Dのレースゲームだと距離感が掴めず理不尽にクラッシュする事も多かったが、
真上視点だと明確にライン取りが描けるのが性分に合っているのかも知れない。
ラジコンを操作しているようでもあり、ビデオゲームならではの感覚が楽しい。
初期ではMSXの「F1スピリット」とか、
ファミコンの「ファミリーサーキット」とか、
PCエンジンでは「F1サーカス」がヒットしてシリーズ化したりね。
アーケードでは「ダッシュ野郎」なんかもよく遊んだなぁ~。
3D時代に突入すると、
レースゲームはリアル志向の後方視点か主観視点が主流になり、
ラジコン視点のレースゲームは絶滅危惧種の危機に陥っていたが、
近年はインディ開発の活性化で、
このジャンルでも進化系がチラホラ見られるのは嬉しい限りである。

 

そんな真上視点のレースゲームだが、
当時のコンシューマゲームだとどうしてもビジュアル面で物足りなく感じていた。
そんなときに登場したのが本作「スラッシュラリー」だ。
アーケードゲームならではのビジュアルで
真上視点のレースを思いっきり走ってみたい!
そんな思いから俺様はサイフの中身を全て投げ売ってこのゲームを購入したのだった。

余談ではあるが、
同じく真上視点のレースゲームで
カネコの「グレート1000マイルズラリー」というアーケードゲームがあり、
このゲームと同じくカネコの「ギャルズパニック」が
初期のセガサターンの発売ソフトラインナップに並んでいた。
セガサターンを本体発売日に買ったのもこのカネコ2本があったからだ。
結局両方出なかったけどな!(==*)
(なお、この2本は2021年現在でも移植は一度もされていない)

話が脱線したので「スラッシュラリー」に戻ろう。

 

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コースの形状に合わせて画面は縦、横、斜めにスクロールする。
車の向きに合わせてコースが回転するゲームもあるが、
本作には画面回転の要素は無い。
路肩や障害物に当たらないように方向スティックの左右で車をその方向に傾ける。
コース上には牛が歩いていたり、事故車が停止していたり、
車がジャンプしてしまう坂もある。
あとはAボタンでアクセル、Bボタンでブレーキという簡単仕様。
レースというよりまさにラジコンを操作しているような感覚で、逆に爽快。
壁に激突しても横転やクラッシュが無いのもテンポを保っている。
なるべく路面の中央を走るようにして減速をおさえ、
タイム以内にチェックポイントを通過するというのが基本的な遊び方だ。
『ワールドラリー』ダカールラリーという2つのモードがあり、
ダカールラリー』の方はバイクやトラックまで車体を選ぶ事が出来る。
(例えばトラックはキャラが大きい分、他車との接触でも弾かれない等)

シンプルでレースに没頭できるゲームなので“熱中度”が高い。
ただしアーケードゲームであるためか、難易度が高く、
相当長く遊んでいたはずだが、一度もエンディングに到達した事がない。

 

通信ケーブルを使うと2台のネオジオを使って対戦ができたが、
そもそもテレビが並んで2台ないと実現できない環境なので、
家庭で通信対戦を実現させた事は無かった。

 

ちなみにネオジオCDでのリリース時には
タイトルが『ラリーチェイス』に変更となっている。