C-C-Bを聴いて思い出す昭和の恋愛観

平成の世には「草食系男子」などという言葉にあらわされているように、
近年の男子は女性に対して積極的ではなく、
肉欲にも淡白であるとったイメージを持っている。
では逆説的に昭和の男子は肉食系であり、
女性にガツガツしていたのかというと
そう単純でも無いように思える。
C-C-Bのアルバムを聴いていて思った。
曲を聴いていると共通している特徴がある。
 
“「君が来ないなら諦めるよ」と言いつつ
未練タラタラでいかに相手が好きだったかを訴え続ける”
 
という不器用な恋愛観を歌った詩が多い。
これってとても昭和的だと思うんだ。
「相手の気持ちを考えて自分の気持ちを飲み込む」という
“男の優しさ”が80年代の恋愛観。
同じ時代を生きた者としてとても刺さる。
例えば80年代を代表するラブコメ作家・あだち充作品も同様。
主人公はスケベでありながら、本気の恋にはまったくガッツかない。
むしろ相手の事を思って気持ちを押し殺したりしてる。
C-C-Bの『ないものねだりのI Want You』という曲の中で
「女は強くAhaAha 男はいつも優しく
それが現代風 AhaAha 背中合わせのDreaming Dreaming」
というフレーズがあり、C-C-B曲の特徴が詩にあらわれている。