不良の溜まり場ゲーセン

ゲーセンに不良が集まって無法地帯と化す。
そんな昭和の時代。
「昔の不良ってそんなにゲーム好きだったの?」
とか思われるかも知れないが、
大きな理由の一つとして店内の照明にあったと思われる。
昔の(特に個人経営の)ゲーセンはとにかく薄暗かった。
暗いところでは悪さをしても目立たないから、
後ろめたい事をしたい人がそういうところに集まるというわけだ。
だから例えば図書館が薄暗い場所だったら
「図書館は不良の溜まり場」と言われていたはずであるw

ではなぜゲーセンは薄暗かったか?
それはテーブル筐体の欠点に起因する。
ディスプレイが天井を向いているテーブル筐体。
とにかく光を反射した。
まともに画面が見えやしない!
ましてや反射に弱いブラウン管。
一番手っ取り早い回避方法は店内を暗くすること。
だからゲーセンは暗かった。
例えば屋外に筐体があるような駄菓子屋だと
活躍したのがダンボールの囲い。
当然ながら駄菓子屋の自作である。
筐体の上に置かれたダンボールの中に頭を突っ込んで、
パーソナルスペースでゲームに興じるのもオツなものであった。