ルパン三世
1980年リリース
このゲームも「ルナレスキュー」や「スチールワーカー」同様に
スペースインベーダーの基盤を改造して作られたものである。
アニメ「ルパン三世」を題材とした初めてのビデオゲームとなる。
この当時、ルパン三世はアニメ第2シリーズが放送中であり、
本作もアニメ「ルパン三世」の正式許諾タイトルである。
なのだが・・。
ヘリコプターでビルの屋上から侵入するルパン。
上記がプレイ画面。
シルクハットを被ってマントをしているのがルパン。
ん?アニメのルパンではそんな格好はしていないが・・。
そして警棒を持ったドゴール帽を被ったフランス警官のようなのが銭形らしい。
ちなみに次元や五ェ門はゲーム内にはまったく出てこない(^_^;
いくら幼い子供でも“このゲームがルパン三世とまったく関係無いデザイン”
である事は認識していたw
俺様の推測だが、これを作った人がルパン三世を観た事がなく、
「ルパンてアルセーヌ・ルパンの事だろ」とろくに調べもせずに設計したか、
もともとアルセーヌ・ルパンのゲームを作っていたが、
途中から「ルパン三世」の版権が使える事になったので強引にねじ込んだか・・。
だが当時、ルパン三世のゲームが存在しなかったので、
ルパン三世ファンの俺様はそれでもこのゲームにコインを何枚も投じた。
そしてゲームそのものは面白かったので、
もはや原作に似ていない事など気にならなくなっていた。
ゲームの目的は画面上部にあるドル袋を入手し、画面下の地下金庫まで運び込むこと。
ドル袋は8つあり、同時に2つまでドル袋は持てるが、2つ持つと足が遅くなる。
銭形警部、警備員、犬などに接触するとミスとなる。
ルートはシンプルなので、あまり逃げ場が無い。
銭形達をうまく誘導して隙を作っていくのが基本攻略となる。
画面中央に「M.ENERGY」という値が表示されている。
初期で2000あるのだが、ルパンはボタンで瞬間移動をする事ができる。
瞬間移動をするたびにM.ENERGYを500消費する。
つまり瞬間移動は4回使えるという事だ。
瞬間移動をするとマップ中のどこかに飛べるわけだが、
飛ぶ位置はランダムで、
敵の目の前に出てしまったり、金庫から離れてしまったりする事もある。
また、M.ENERGYはミスしても回復しないので、
そのステージの開始直後で瞬間移動4回をどう使うかが最大のポイントとなる。
ステージクリアすると不二子ちゃんの元へ。
だが足蹴にされるルパン。
「もっと持ってきなさいよ」とのこと。
3ステージまでクリアすると不二子ちゃんはやっと好意を受け入れてくれる。
そして4ステージ以降は
不二子ちゃんとの子供が増えていくようだ(爆)
俺様にとってこのゲームは、幼児体験を呼び起こしてくれる逸品だが、
いま初めてプレイしたら、ただのネタゲーだろうな・・。(^_^:
1980年と言えばナムコからパックマンが誕生した年。
ビデオゲームの象徴的キャラクターは、
インベーダーからパックマンを始めとするナムコキャラクターへと移行していく。
インベーダー基盤の改造でコストダウンを図ったのは良いが、
技術的な足踏みをしている間に
ビデオゲーム業界のトップリードをあっさりと明け渡したのである。