バカ映画大研究(69)「トラック野郎・故郷(ふるさと)特急便」


トラック野郎・故郷(ふるさと)特急便
ジャンル:コメディ
上映時間:100分
1979年東映
監督:鈴木則文
出演:菅原文太
1979年12月22日公開

トラック野郎シリーズ10作目にして最終作。
高知へ向かうフェリーで
ドサまわりの歌手・小野川結花(石川さゆり)に出会った桃次郎。
いつものように一目惚れ。
「僕は武蔵野音大に籍をおいた事があるんだよ。」
といつものように口から出任せで言い寄る。

高知ではやもめのジョナサンがトラックに乗れないほどの目の不調に見舞われ、
足摺岬に飛び込んで自殺しようとする。
それを偶然通りがかった女性、西尾風美子(森下愛子)が必死に止める。
そしてまたも桃次郎は風美子に一目惚れ。
盛りのついた犬かw
彼女の働くドライブインに押しかけて、
お礼だといって家まで送っていった挙げ句、
彼女が家を空けた隙に家に侵入し、
病気で寝たきりの母親に「どこが悪いか何とか言えよ!」としつこく粘着する。
もはやサイコパス

風美子には隣に住むおっさんが勝手に決めた許嫁がおり、
6年間音信不通の息子・竜次だという。
そしてなぜか風美子も会ったこともないその男を待っているのだとか。(なぜだ?w)

やがて結花とも風美子とも仲良くなった桃次郎は、
二人に惚れられていると勘違いして三角関係に思い悩む。
もはやホラーw

ある日、キャバレーで働く結花に自作の歌をプレゼントしにきた桃次郎。
(どこで手に入れたのか「音大」と書かれたジャケットを着ているw)
そこでぞんざいな扱いを受ける結花を見て経営者の岩瀬へと怒鳴り込みに行く。
そこへ6年前の闘犬大会で岩瀬と確執のあった竜次も殴り込んでくる。
そしてなぜか桃次郎と竜次が殴り合って大乱闘。
それから日が暮れても桂浜で殴り合っている二人。
次のシーンでは二人で風呂に入ってて「明日の闘犬大会頑張れよ!」だってw

そんな闘犬大会に勝利した竜次は風美子と結ばれるのだったw
二人のラブシーンを目撃した桃次郎は「俺は結花と結婚するぞ!」
「決めた~決めた~お前と道連れに~」と歌いながら
海へと沈んでいく桃次郎w
(このシリーズ、こういうギャグシーンが破天荒過ぎて狂人にしか見えないんだよw)

その頃、結花はアメリカの大手レコード会社の目にとまり、
大阪のステージに立つ事に。
だが勘違いを続ける桃次郎に折れて
「私、歌手を諦めて桃次郎さんと結婚する」
とか言い出す(爆)

いちゃいちゃしているところに歌手仲間がやってきて
「なぜ大阪へ向かわないのか」と問い詰める。
真実を知った桃次郎は、
もう間に合わないという結花を強引にトラックへ乗せて高松港へ向かう。
無事時間前に到着した結花。
最後は「やっぱり行かない!あんたの奥さんになる!」と追いすがる結花に
「俺に惚れてるのはお前だけじゃねぇんだよ」とトラックで去っていく桃次郎。
なんか桃次郎がフッてる感じになってるけどw
大阪でのコンサートでは、桃次郎との思い出をフラッシュバックしながら、
「南国土佐を後にして」を歌う結花であった。
早く洗脳とけろ・・。

 

相変わらずハチャメチャな迷惑系勘違い男の桃次郎が、
なぜか美女達の信頼を得ていくプロットに苦笑い必至。
石川さゆり森下愛子もカワイイなぁ。

同時上映は森繁久彌主演の「夢一族 ザ・らいばる」。

なお、本作と同じ年に公開された松竹の「黄金の犬」にはダンプの運転手役で、
また、にっかつのポルノ映画「堕靡泥の星 美少女狩り」では、
なんと星桃次郎役で菅原文太が出演しているw

 

 

警戒レベル:
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