こんな恐怖映像は嫌だ

日本人は「リアルさ」だとか「オリジナリティ」だとかにうるさいくせに
なんで恐怖映像には寛容なんだよ。
視聴者から投稿されたという動画を流してスタジオゲストが絶叫するアレ。
「おわかりいただけただろうか?」とか言ってもう一回流すアレ。
俺様はそういうの見ると爆笑しちゃうんだけど、
本当に背筋の寒い思いさせたいんだったらこれやっちゃダメだろってのがある。

こんな恐怖映像は嫌だ①
[撮影者の演出意図が見えちゃう]
「このタイミングでこんな風に霊が出てきたら怖いだろうな」
っていう演出意図が伝わってきたらダメだろ。
霊がカメラに対してちょうどいいアングルでちょうど怖い顔してたら笑うだろ。
ましてやすでに有名ホラー映画で採用されてる演出をそっくり持ってきちゃダメだよ!
(特に「パラノーマル・アクティビティ」の演出そのままの多いだろ!)

こんな恐怖映像は嫌だ②
[霊の容姿が流行を取り入れている]
「リング」と「呪怨」がハリウッドリメイクされて以降、
なぜか海外の映像なのに長い黒髪で白い服着てる霊が出てくるのが大量に出てきた。
霊が流行ってるスタイル取り入れないだろ!

こんな恐怖映像は嫌だ③
[雑なPOVすなっ!]
POV。いわゆる主観映像というのは映画の世界でも苦労している。
主人公がその視点でカメラをずっと構えている設定がリアルティを失いやすいからだ。
ホームビデオで日常を撮影中、押入れの奥から物音がする。
なんだろうと撮影者は恐る恐る押入れに近づいてゆっくりと開ける・・カメラをしっかり構えながら・・。
って何でやねん!
危機管理能力どこいったんや!
そして開けるとそこに霊が登場。
「うわっ」とカメラが被写体からレンズを外す。
いやいやいや、ここまで冷静にカメラ構えてるんだから、その瞬間を逃すなよ!
 
こんな恐怖映像は嫌だ④
[リソース使い回し過ぎ]
「あれ?この映像、前も同じ番組で流れたよね?」というのが多すぎる。
ちゃんと確認しなさいよ。
前回と同じ顔ぶれのメンバーが同じように絶叫してるの可哀想だろ。
「前にも見ましたよね」とは言えないだろうし。
素材が足らないなら制作費使って作れよ!
 
 
ただ一つだけ言えることは、ちゃんとアイデアを練ったフェイク映像は楽しい(爆)