
ファイナルゾーンII
(日本テレネット)
1990年3月23日/アクションシューティング/6780円
CD-ROM2用ソフト
これの前作となる「ファイナルゾーン」は、
当時まだ日本テレネットの開発チームの一つであった
ウルフ・チームが最初に制作したパソコンゲームである。
その世界観を引き継いだ続編が本作だ。
なお、本作発売の7ヶ月後にX68000(及びメガドライブ)に
「FZ戦記アクシス」という同じく世界観を共有するゲームが
ウルフチームから登場するが、
そちらはクォータービューのロボットアクションゲームとなっており、
1作目のテイストを継承した本作とは異なりスピンオフ的な色合いが強い。
さて、前作でもゲーム本編が始まる前のビジュアルシーンが印象的だったわけだが、
CD-ROMというメディアを得た事で、
それらの表現の幅がより広がる事が予測され、
雑誌で紹介されたときから期待していた一作であった。
なお、前作「ファイナルゾーン」のゲーム機への移植はされていない。
反乱軍鎮圧の任務を命じられた、ボウイ大佐率いる連邦軍特殊部隊TOP。
彼等が待機する、軍事衛星<ヴァルハラ>が何者かによって爆破された。
任務遂行のため、ボウイは仲間達と合流しながら反乱軍の占拠する科学兵器へと急ぐ。
しかし、そこには軍部の秘密組織ZODSによって
仕組まれた恐ろしいワナが待ち受けていた……。
果たして、その陰謀のウラにある真の目的は何か?
ZODSのボス、アレフ・ロイマン博士とは何者なのか!?
いま再び、ボウイの銃口が火を噴く!




ボウイ「我々の任務は科学兵器ワルキューレを占拠する反乱軍の鎮圧にある。
5分後に降下地点上空に達する。各自降下準備に入れ。」

ハンセン「トップ、任務を中止しろ。ボウイ、ZODSだ。」
ボウイ「ハンセン・・」
警報が鳴る。

ボウイ「何事だ!」
「高エネルギー波が衛星に迫って・・」


「うわぁぁぁーーーっ!!」






オープニングは男性ヴォーカルによる歌入りBGM。

ヴェルダー「モモコを・・よろしく頼む・・」

ボウイ「大佐・・」

ヴェルダー「グズグズすな・・早く行け!」

モモコ「兄さぁぁぁぁん!」


ボウイ「うはぁっ!・・はぁ・・ここは?」

ボウイ「生き残ったのは6人だけか・・はっ!」

ボウイ「反乱軍のお出ましかな。武器系統に異常は無い。派手にやってやるか!」
ROUND 1

ラウンド開始前に前作で印象的なメンバーセレクトがあるが、
最初はボウイしかいないので一択である。


縦の任意スクロール。
方向ボタンで8方向移動。
IIボタンで通常ショット。
Iボタンで残弾数を消費する特殊ショット。
ショットの性能はキャラごとに異なり、
ボウイの通常ショットは正面へのオート連射で射程が長い。
特殊ショットは手榴弾のような範囲攻撃。
ほぼ「戦場の狼」である。

弾道補正はなく、まっすぐ8方向に弾が出る上、
キャラの中心ではなく少し左寄りの位置から発射されので、
敵に当てにくい。

特定の敵を倒すとアイテムが出現する。
アイテムの内容は以下の通り。
B・・特殊ショットの残弾を補給する
H・・体力を1/3ほど回復
S・・体力を完全に回復
P・・体力の最大値がアップ
体力メモリ制で、メモリが無くなるとゲームオーバー。
コンティニューは無限だが、ステージの最初からやり直しなのでキツイ。
アイテムの「P」は最優先で取るべし。
上がった最大値は先のステージでも持ち越しとなるので、
使うキャラはMAXまで成長させないと不利となる。
あとは常に死なないように体力回復。
たまたま体力満タンだったら「B」を取ろう。

ラウンド1はこいつらを全滅させるとクリアとなる。
バズーカの爆風でまとめて倒すべし。


ボンバー「ボウイ大佐・・しばらくだな・・
こんな形で再会するとは・・だがどうして反乱など!」
ボウイ「反乱?俺の任務は反乱軍鎮圧だ。
ボンバー、お前は反乱軍じゃなかったのか!」

ボンバー「またジョーカーを引いてしまった。どうやら私達はハメられたようだな。」
ボウイ「俺の部隊を反乱軍に仕立て上げたやつがいるというのか。」
ボンバー「ファイナルゾーン作戦のときもそうだった。誰かがあなたを狙ってる!」
ボウイ「俺を・・だれが。」
ボンバー「さあ?・・だがあなたは出来過ぎた人だ。
あなたに罪は無くても妬むものはいるだろう。」
ボウイ「何を言う。俺はただの軍人だ。人の恨みを買う覚えは無い。」

ボンバー「フッ・・あなたらしい言葉だ。目の前が暗くなってきた。
完璧にはほど遠いが、あなたに殺さるなら本望だ。
フッ・・ジョーカーが・・笑ってやがる・・。」

ボウイ「ボンバー・・」

ハンナ「これもボウイ大佐じゃないわ。」

ハンナ「生き残っているのは、あと一人だけ。
それが大佐であってくれれば良いけど。・・はっ!」



ハンナ「ちっくしょう!連邦軍のヘボ野郎どもっ!!」
ROUND 2
このラウンドで選択できるのはハンナのみ。



ハンナの通常ショットはボウイと同じ。
特殊ショットは貫通レーザーとなっている。

このラウンドではボスっぽい奴が登場。
ここぞとばかりに特殊ショットを使おう。


警備員「身分証を」


兵士「待て!そいつを通すな!捕まえろ!」
兵士「逃がすなぁーっ!」





ヴェルダー「ボウイ・・・待ってろよ!」
ROUND 3
このラウンドで選択できるのはヴェルダーのみ。


ここではヴェルダーの乗るヘリを操作する強制縦スクロールになっている。
味変にこういうステージを混ぜる構成好き。




スクロールが止まってボス戦。


モモコ「どうして?どうして行っちゃうの!?どうして一緒にいられないの!?」

ボウイ「同じ事を何度も言わせるな。」
モモコ「任務がそんなに大事?もう何ヶ月もまともに話してないわ。
いい加減、兵隊ごっこはやめてよ!」

ボウイ「あいにく俺の趣味なんでね。」

モモコ「薄汚い奴にただ踊らされてるだけじゃない。戦争なんてもうたくさん。
戦うのはやめて!このままじゃ、いつか兄さんみたいになるわ!」


モモコ「ボウイ・・」


ハンセン「見てみろ、NAPだ。奴らこんなもん隠してやがった。」

モモコ「こんなもん・・着る事になるとは思ってもみなかったわ。」
ハンセン「モモコ、心配するな。ボウイの事は。」

モモコ「心配なんかしてないわよ、あんな奴。いつまでも兄さんの事でウジウジして。
自分が兄さんを殺したとでも思い込んでるのよね。バッカみたい。」

ハンセン「じゃあ。やっぱり知らなかったのか。」
モモコ「え?なにを?」
ハンセン「実はな、ヴェルダー大佐は生きているんだ。」
モモコ「ええっ!?兄さんが?ホントなの?」
ハンセン「ああ。そろそろ行くぜ。急いでそいつを着な!」
ROUND 4
このラウンドから初めて「ハンセン」と「モモコ」からキャラを選べるようになる。
ただし前作のようにAIキャラを引き連れる事は出来ない。


ハンセンの通常ショットは3方向に発射する短い射程のオート連射。
特殊ショットはミサイルランチャー。
モモコの通常ショットはオート連射のないアサルトライフル。
特殊ショットは壁も貫通できるグレネードランチャー。

このゲームは選択したキャラクターごとに専用のBGMが流れる。
モモコを選択すると女性ヴォーカルによる歌入りBGMになる。


ハンナ「ボウイ大佐!」
ハンナ「無事だったのね!良かった。」
ボウイ「ハンナ少佐。生き残ったのはお前だったか。」
ハンナ「仲間は・・全滅よ。」

ボウイ「爆発前の通信を聞いたか。かつての部下、ダンディ・ハンセンだった。
ZODSとか言ってたが。」

ハンナ「連邦軍の秘密組織よ。最新兵器の開発が任務なの。
NAPを作ったのも奴らよ。
ハンセンはZODSの直属部隊に配属されてたから、何か情報を掴んだのね。
大佐、これからどうするつもり?」
ボウイ「任務が罠でも、化学兵器があるのは確かなようだ。」
ハンナ「じゃあそこへ?」
ボウイ「急ぐぞ!」
ROUND 5
このステージは「ボウイ」か「ハンナ」を選択する。


このステージでは川の上を浮遊して進むが、左右の高台には上がれない。


ハンナ「ボウイ、あのNAP、見覚えない?」
ボウイ「部下は全滅したはずだ。
落下した死体から剥ぎ取ったんだろう・・油断するな。」

???「やはり生き残っていたか。ボウイ、悪運の強さは俺以上だな。」

ボウイ「その声・・まさか!ヴェルダー大佐!・・いや、そんなはずは。」




ボウイ「まだ信じられないな。ファイナルゾーン作戦のときに死んだとばかり・・」

ヴェルダー「極秘調査部隊への配属が決まっていてな。
任務の性質上、身分を消すために死人になっておく必要があったのさ。」

ハンナ「なんで調査部隊のあんたがここに?」

ヴェルダー「ZODSの陰謀を嗅ぎつけたのだ。
ボウイ、アレフ・ロイマンを知ってるか?」
ボウイ「アレフ・ロイマン?どこかで聞いたような・・」
ヴェルダー「天才的な技術者で、事実上ZODSを掌握している奴だ。
どうもファイナルゾーン作戦にもロイマンが絡んでいたらしくてな。」
ボウイ「アレフ・ロイマン・・・・あっ!」

ボウイ「もう随分昔の事だが、政府のブレーンや軍のお偉方が集まって
新兵器“大陸レーザー砲”の公開テストが行われた。」


ボウイ「模擬戦の中、新兵器は予想以上の効果を上げ、開発者はほくそ笑んでいた。
だが、終了間際ハプニングが起きた。」
ヴェルダー「ハプニング?」



ボウイ「一介の伍長がいとも簡単に新兵器を破壊してしまったのさ。」

ボウイ「恥をかかされ、兵器開発プロジェクトから外された開発者は、
その伍長を殺したいほど憎んだらしい。」

ハンナ「その伍長がかつてのボウイで、開発者がアレフ・ロイマンってわけ?」
ROUND 6
このステージは「ボウイ」か「ハンナ」か「ヴェルダー」を選択する。


ウェルダーは超近距離のムチみたいなのが通常ショット。
特殊ショットは貫通力のあるビームライフル。
使いづらいのでボウイで進めたw


ハンセン「遅かったじゃないか、ヴェルダーさん。待ちくたびれちまったぜ。」

ヴェルダー「いいもん着てるじゃないか。新型か。俺のお古と取り替えないか?」

モモコ「兄さん!」
ヴェルダー「やあ、モモコ。お前まで出てきちまって。」
モモコ「何で知らせてくれなかったの?
兄さんの事であたし達、どんなに苦しんだ事か!」

ボウイ「ハンセン、どうしてここに?なんでモモコまで。」

ハンセン「一人で来たんじゃ、追い返されると思ってね。
ボウイ、まんまとZODSのゲームにハマっちまったな。」
ボウイ「化学兵器の正体は何なんだ?」
ハンセン「バイオウェポン製造装置だ。対NAP戦に開発されたな。」

ハンナ「対NAP戦に!?あたし達、奴らの作った兵器に踊らされてるってわけ。」
ハンセン「ここは外から見りゃただの管制塔だが、
実はバイオウェポンの培養工場なのさ。
この先には化物どもがウジャウジャしてるぜ。」
ハンナ「あたしそういうの趣味じゃないのよね。」
ハンセン「そいつは残念だ。けど、がっかりするのは早いぜ。
獲物は化物だけじゃないんだからな。
どこかに俺達をハメた張本人が隠れているはずだ。」
ヴェルダー「アレフ・ロイマンだな。」
ハンナ「面白そうじゃない?どんなジジイかいっぺん見てみたかったのよ。」

ボウイ「ロイマンが・・」

ハンナ「ボウイ大佐、いよいよね。」
ボウイ「みんな、俺のためにこんなところまで引っ張り出してすまなく思ってる。」
ヴェルダー「俺達は好きでやってるんだ。むしろ感謝したいくらいだよ。
な、ハンセン。」
ハンセン「そういうこと。みんな、きっちり落とし前をつけてやろうぜ!」
ROUND 7
ここでようやく5人全員から選択可能になる。(最終ラウンドだがw)

なお、「ハンナ」と「ハンセン」のうちラウンド4で使っていないキャラと、
ラウンド6で「ヴェルダー」を使っていない場合の「ヴェルダー」は、
体力強化はされていないはずなので、厳しいプレイとなる。




こちらが最終ボス。

本体を破壊すると、両腕と顔だけになって襲ってくる。
この顔部分だが、特定の場所で隣接して撃ち込むと動かなくなってハメ殺せるw



ボウイ「どこまでも卑劣な奴だなあ、ロイマン。」

ロイマン「はぁ・・はぁ・・
貴様らに天才科学者と呼ばれたこのロイマンの苦しみはわかるまい。
人生を投げうってまで作りあげた芸術の数々を、
ボウイ、お前がその汚らしい手で台無しにしたのだ。」

モモコ「汚いのはどっちよ!」
ロイマン「お前達は血に飢えたケダモノだ。
こいつ同様、偉大な天才を侮辱した報いを受けねばならん。
そうではないか?」
ボウイ「そんなに俺を殺したいか?」


ボウイ「お前の言う通り、俺の手は血で汚れきっているかも知れん。
ロイマン、そこまで俺を憎いなら、お前の銃で俺を撃て。」
ボウイ「どうした?そんなに自分の手を汚すのが怖いか。」


ロイマン「フハハハハハハハハ!バカな奴だボウイ。
私をそのへんの老いぼれと一緒にしないで欲しいな。
いかに訓練されていようとこの距離ではどうにもなるまい。
命乞いをするのはお前の方だぞ。ハワード・ボウイ。」


ボウイ「はじめからそうすれば良かったのだ。
お前の頭脳がどんなに優れていようと、お前自身は屈折した殺人者だ!
それ以上でも、それ以下でも無い!」

ロイマン「もはやこれまでだボウイ。
最後まで英雄を気取っていられる事に感謝しろ!」


ボウイ「本当にはじめからこうしていれば…良かったんだ。」


ここでエンディング曲が流れるが、
なぜかスタッフクレジットは無い。







主人公はパワードスーツのようなものを着ている事もあり、
前作のような生々しい戦場感が薄く、
ビジュアルシーンの絵もアニメ調のベタ塗りなので、
前作「ファイナルゾーン」からイメージされる重厚さ、
バイオレンス、ミリタリー、埃っぽさ・・といったものは皆無だった。
また、システム面で特徴的だった前作の作戦会議からの部隊編成シーン。
まず作戦会議シーンは無く、部隊編成ではなく単なる1体のキャラ選択であり、
「ファイナルゾーン」に期待している進化では無かったように思う。
さらには前作では出撃した部隊の仲間が死ぬと、
エンディングが変化するというマルチエンディング方式を取っていたが、
本作はその仕組みも不採用としている。
キャラクターを引き継いでいるだけで、前作とは全然違うゲームとも言える(爆)
スタッフクレジットがどこにも残っていない事から、
前作のウルフチーム開発メンバーが関わっていたのかわからない。
(担当声優や歌付きBGMのヴォーカルすら非公開)
前作から継続参戦した操作キャラはボウイ、ハンセン、モモコ。
ダコタ・ボンバーはイベントキャラとして劇中死。
ヴェルダー大佐は操作キャラに昇格。
カール・ジョウがリストラになったかわりに
ハンナ・フランクスという女性キャラが新規加入している。