ジャッキー・チェン烈伝「ベスト・キッド レジェンズ」


ベスト・キッド レジェンズ
2025年制作
アメリカ(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
[英題]KARATE KID: LEGENDS
監督:ジョナサン・エントウィッスル
製作:カレン・ローゼンフェルト
製作総指揮:ジェニー・ヒンキー、ラルフ・マッチオ
脚本:ロブ・ライバー
音楽:ドミニク・ルイス
上映時間:94分
日本公開日:2025年8月29日
出演:ジャッキー・チェン(ハン師匠役)、ラルフ・マッチオ(ダニエル・ラルーソ役)、
ベン・ワン(リー・フォン役)、ジョシュア・ジャクソン(ヴィクター役)、
セイディ・スタンリー(ミア役)、ミンナ・ウェン(ドクター・フォン役)、
ワイアット・オレフ(アラン役)、アラミス・ナイト(コナー役)
製作年度のジャッキー年齢:71歳頃

北京にあるハン師匠(ジャッキー)の道場でカンフーを学んでいたリー少年。
女医である母親の都合でニューヨークへ。
暴力沙汰で兄を亡くしていたリー少年。
母親は彼に暴力を厳しく禁じた。
ちなみにこの母親役を演じたミンナ・ウェンは
1994年の実写映画「ストリートファイター」で春麗を演じていたw

新天地でたまたま入ったピザ屋で店主の娘ミアと仲良くなる。
が、それによってミアの元カレであるコナーに目をつけられる。
コナーはデモリッション・ドージョーという
悪のカラテ組織に所属するチャンピオンだった。
学校でも喧嘩をふっかけられ敗北するリー。
ミアの父親ヴィクターは元ボクサーで、
借金を返すために復帰したいのでカンフーを教えて欲しいとリーに頼む。
そんなヴィクターに返金を迫る3人の借金取りを撃退するリー少年。
このとき裏路地の地形を上手く使ったスーパーアクションを披露。
まるで「バトル・クリーク・ブロー」のジャッキーみたいだった。
こんなに強いのにコナーにはなぜ負けた?(^^;
そのあとにリーがヴィクターにカンフー流のトレーニングを伝授する。
これまでのベストキッドは少年がカラテを教わる側だったが、
本作ではそれが逆転しているのが面白い。
特訓の甲斐なくヴィクターは相手の反則エルボーで負けてしまい、
借金を返すためにリー少年がカラテ大会に出るという流れになる。
そしてニューヨークにハン師匠が合流。
リー少年が帰宅したら、暗がりからフライパンやイスなどで襲いかかるという
ジャッキーっぽいサプライズを仕掛けるハン師匠w。
そしてハン師匠は「リーにはカンフーだけでなくミヤギ空手も必要だ」との事で、
「ベストキッド」オリジナル三部作のダニエルさんを呼び寄せる。
こうして二人の師匠がカンフーとカラテの特訓をするわけだけど、
ぶっちゃけダニエルさんいなくても映画が成り立っていたように思う。
たいしてカラテっぽい動きも試合で出さなかったし。
たぶん絵としてダニエルさんとジャッキーの共演を見せたかっただけだろう。
1週間の特訓の成果により、リー少年はコナーから勝利するのだった。

主人公のリーは、風間俊介を野暮ったくしたような小柄な少年だが、
流暢な英語で出会ったばかりの女の子を口説こうとしたり、
北京から来たばかりとは思えないニューヨーカー気質のキャラだったw
でもこれもし陰キャでコミュ障なキャラ設定だったら、
もっと人種差別的な側面が色濃くなっちゃったと思う。
この映画全体が青春映画のような晴れやかさだったのは、
この主人公設定によるところが大きい。
あと家庭教師のアランの存在が素晴らしい。
リーの母親に雇われた彼だが、リーの恋の応援をしたり、
空手の練習場を提供したり、
リーとミアがイイ雰囲気になったらギターの弾き語りで盛り上げる始末w
こういう善人の存在が映画をハッピーな空間に底上げさせるんだ。
もともとベストキッドは、
いじめられっ子の弱い少年が空手に出会って、
いじめっ子に打ち勝つというのがカタルシスだったわけだが、
本作はもともと強い少年の物語であり、
ベストキッドというより「カンフー少年、ニューヨークへ行く」的な映画であったw
ジャッキー映画としての見どころは薄い。