アーケードゲーム一期一会(10)「ミスティックウォーリアーズ 怒りの忍者」


ミスティックウォーリアーズ 怒りの忍者
コナミ
1993年

 


コナミの神戸第2開発部が「サンセットライダーズ」に続いて開発した
サイドビューのアクションゲーム。
この当時、アメリカでは同じ第2開発が制作した「T.M.N.T.」が大ヒット。
その要因は4人協力プレイである点が大きかった。
それに続けとアメリカ市場向けに4人同時プレイ筐体を採用したゲームが求められた。
そこで「サンセットライダーズ」のシステムを踏襲した上で、
アメリカ受けする世界観の4人同時プレイゲームを開発する事になる。
その世界観というのがショー・コスギ主演の忍者映画だった。
まるで超人のように描かれた忍者の描写はアメリカで大ウケしており、
このデタラメニンジャ路線で仕上げたのが
本作「ミスティックウォーリアーズ 怒りの忍者」なのであった。

 


巨大企業SKULLが世界を席捲!!
だが、そのウラには....


機甲忍者軍団による世界征服が!!
そして、今....


若き五忍衆にSKULLの魔の手が!!


疾風怒濤のニンジャ・アクション!!


早くも爆発的ヒット!!


善と悪のニンジャの戦い!!
決着をつけるのはキミだ!!

 


まずは5人のニンジャ戦士の中からプレイヤーを選択する。


なぜ5人なのかというと、
誰も選択しなかった1人がこのあとSKULLに拐われるNPCとなるからだ。
最初から選択キャラではないお姫様とか設定すれば、
1人分の操作キャラを作らずに済むところを随分とリッチな設計だ!




画面は奥行きの無いサイドビュー。(ベルトスクロールゲームではない)
スティックで左右移動、しゃがみ。
攻撃ボタンとスティックの方向で手裏剣を8方向に投げる。
手裏剣は制限なく投げ放題なので気持ちいい。
敵との距離が近いと近接攻撃に切り替わる。
ジャンプボタンでジャンプ。
立ち状態で斜め下に押しながらジャンプボタンでスライディングをする。
ジャンプ中に壁側にスティクを入れると壁に張り付き、上下で張り付き移動も出来る。
アイテムの効果はスコアアイテム以外は以下の通り。
手裏剣・・手裏剣がパワーアップする
力玉・・全画面攻撃
青玉・・一定時間無敵
和食・・体力回復

 


奥のムービースクリーンに映し出されるのは「サンセットライダース」!

坂を高速で下るのはこの頃のアクションゲームあるある。


ロケットに乗ったボス。


洞窟へ。


水中戦。


ドクロ大戦車の中に囚われた仲間が!


仲間を救出したと思ったら・・


命を捨てて仲間が危機一髪を救ってくれる!
胸熱シーン!!


飛行機から飛行機へ。


三人衆みたいのが襲ってくる!


凧で脱出。


墜落するSKULLの飛行艇


SKULLの城へ。


地上に着地すると遠方で墜落する飛行艇が見える。
こういう繋がりを演出するの効果的だよね。


琵琶法師の前で仲間を拐ったSKULL幹部と対決。


戦う前にお互いに座礼。


黒幕はこの派手なスーツのハゲ重役。


ハゲ重役、ロボットに乗り込む。

出演
ケリーナガイ
ナタリーメツガー
アランマッケイ

撮影監督
小澤兄丸

音楽監督 音響効果
白黒 小太郎

演出
山下林道斎

美術監督
服部新世界

美術監督
石丸 雪之丞

殺陣師
太郎丸 時貞

助監督
嵐 敬馬之介

応援監督助手
児玉 満次郎

作曲 編曲
竹ノ内 裕麿呂

作曲
仲野 順丸

作曲
井筒屋 夢之助

装置監督
?間 次席ノ助

装置
村田 源内

題字 装飾
西村 左内

監督
辻本美之進



印象としては
「もしもセガの忍シリーズをコナミセンスで作ったら」といった内容w
アクションシーンの合間にドラマティックな演出ぶっとんだ展開が挟まったりと、
アッパー系アクションシューティングの代表作の一つだろう。
なぜ本作が今までゲーム機移植などに恵まれなかったのか不思議だ。
当時は格闘ゲームブームに突入しており、
その完成度に関わらず従来のアクションゲームは
不当な評価を受けていたように思う。

 

最後に本作について言っておきたい事を思い出した。
登場人物の紅一点、YURI。


YURIはゲーム史に残るプリケツである!