アーケードゲーム一期一会(5)「ファイナルスターフォース」


ファイナルスターフォース
テクモ
1992年

 


スターフォース」を一躍有名にしたのは、
ハドソンが移植したファミコンであるが、
そのオリジナルであるテクモのアーケード版「スターフォース」の
2作目が本作である。
テクモスターフォースとしては
ファミコンでリリースされた
「スーパースターフォース 時空暦の秘密」が2作目で、
本作は3作目となる。

 


縦スクロールで2人同時プレイ可能。
レバーによる8方向移動とショットボタン、
ボムボタンというオーソドックスな操作設計。


このゲーム独特なシステムとしてはパワーアップにある。
このゲームではミスせずに進行するほどパワーアップゲージが溜まっていき、
一定数ゲージが到達するとレベルが1上がる。
レベルは最大8まで上がる。
ミスになるとゲージはリセットされ、レベルも下がる。
アーケードゲームのシューティングは
後半に行くほどノーミスで進むのは困難なので、
俺様のような凡人は実質ずっと低レベルで進める事になる(^^;
装備は3種類からアイテムで切り替える。
A青・・サンダーレーザー
B緑・・ワイドショット
C黄・・スプレーガン
また、装備によってボムの内容も変化する。
装備の強化はレベルに依存するので、
同じアイテムを取っても増えるのはボムの数だけだ。

 

ステージ1

 

ステージ2

 

ステージ3

 

ステージ4

 

ステージ5

 

ステージ6

 

ステージ7

 

ステージ8

 

ステージ9


この「地球破壊爆弾」を破壊出来たかどうかでエンディングが変化する。

 

ステージ10

 

PROGRAM
SP・ACTION
MAE-YAN
SCROLL
LAPLACE
OTHERS
(JUN)

GRAPHIC
MECHANICAL・DESIGN
KAZU・TOMITA
BON
HAMAI I TEL
SATO DOU!
KOTOE・MURASAKI
BACKGROUND・DESIGN
NAWA LIN
NAMI
SATORU
A・HARUNO
BON
HAMAI I TEL
SATO DOU!
KAZU・TOMITA
B・F・R

SOUND
BGM・COMPOSER
WAKASUGI MATSURI
YAMASAN
KAORIN
RIKARIN BZ
RIO
SOUND・EFFECT
WAKASUGI MATSURI

DESIGN
ART・WORK
MARU-KATA

PRESENTED BY TECMO


長きに渡る戦争がここに集結した。
ファイナルフォースの勇敢な戦いのおかげで、平和が再び訪れた。
ファイナルフォース、ありがとう。
君の功績は後世に語り継がれるだろう。
さようなら!
(翻訳)

 


本作は「スターフォース」の名前を冠しながら、
スターフォース」らしさはほとんど感じないタイトルで、
むしろ「雷電」などの他社シューティングの影響
多分に感じるゲームに仕上がっていた。
難易度は抑えめで爽快感はそれなりにあるゲームだが、
なかなか上がらないレベルシステムにより相殺されている気がしないでもない。
ここでシリーズを振り返ってみると、
スターフォースらしさを引き継いだのは
ハドソンが続編として制作したスターソルジャーであった。


当時ハドソンは「スーパースターフォース」というタイトルで開発していたが、
テクモに無許可で作っていたためにテクモ社長の逆鱗に触れる。
かくしてハドソンの作った続編は
スターソルジャー」というオリジナルゲームへと生まれ変わる。
テクモにとっては「庇を貸して母屋を取られる」思いだったと思うが、
シリーズ作品で自ら「スターフォースらしさ」を放棄したのもその一因であると思う。
ちなみに「スターソルジャー」シリーズには
「スーパースターソルジャー」「ファイナルソルジャー」
というタイトルも登場している。
テクモ本家のシリーズタイトルと類似しているのは偶然か意図的か?