アーケードゲーム一期一会(3)「西遊降魔録 流棒妖技ノ章」


西遊降魔録 流棒妖技ノ章
テクノスジャパン
1988年

 


西遊記を題材としたステージクリア型のアクションゲームだ。

 


オープニングで妖怪に盗まれた経典を取り戻すという
シンプルなストーリーとなっている。

 


まずは操作キャラクターを孫悟空猪八戒沙悟浄から選択する。
本作は二人同時プレイが可能だが、その影響なのか、
コンティニュー時に選択しなかったキャラの一人が選択不可になる。
(例えば孫悟空を選ぶとコンティニュー時に猪八戒が選択肢からいなくなる)

 


ステージはスクロールで先に進むタイプではなく、
縦長の固定マップをフリースクロールで移動する形。
レバーで左右移動、攻撃ボタン、ジャンプボタン、術ボタンという構成。
攻撃はそれぞれ持っている武器で行い、
レバー方向やジャンプとの組み合わせて変化する。

 


アイテムを取るとその数だけ術を使えるのだが、
なかなか手に入らないので術はあまり頼りにならない。
術は小技と大技があり、それぞれ対応したアイテムがある。
このゲームは段差がたくさんあり、
それらを登り降りしながら敵を縦方向に攻撃するのが攻略の基本となる。
そうすると相手の攻撃を受けずにダメージを与える事が出来るのだ。
この構成はコナミの「ショーリンズロード」に類似していると思う。
ザコ敵を一定数倒すか、一定の時間が経過するとボスが登場する。

 


1体目のボス「銅角仙鬼」

 


2体目のボス「双刀使い」
なぜか巨乳女子w

 


3体目のボス「ラーヴァナ」

 


4体目のボス「ニセ悟空」

 


5体目のボス「ネオ・ラーヴァナ」


攻撃すると腕が少しずつ千切れていく。


最後は頭だけで襲ってくる。


続いて脳みそだけで襲ってくる。


最後は夢に出そうな形状で襲ってくる(^◇^;)

 


あなたの降魔禄はこれで終りです。
それでは最後にお釈迦様のお言葉を頂いてからお別れしましょう。


汝ら経を取り戻し、幾多の降魔の功あるによって五千四十八巻の経を与える。
また、汝らを成仏させ、大職をさずけよう。

 

GAME DESIGN
もっきい

ASSIST
たにもと です
じょうじ
やつ みつひろ

SOFTWARE
くりいむ ひろし
まあち ともやす
べんがるかしみや
ですこ そのだ

SOUND
らさある やまね

SOUND SOFTWARE
くまさん
ひらさわくん

DESIGN
べじたぶる かい?
おねむ の しろくん
あ ん ち
み さ ち ん
おがっちゃん
あくとうさいとう
あんどう!
びでおいけがみ
さりいちゃん むかい
にゃんにゃん みさえ
やま ちゃん

SOUND EFFECT
もり けんいち

DIRECTOR
ぎゅうどん よしひさ
しあわせ とみい

 

アクションがシンプルなので、似たようなプレイを延々と続けるしかなく、
また敵も微妙にプレイヤーキャラより間合いが長かったりして
爽快なアクションとは言い難い。
またボスキャラの大きな敵は体に少し触れただけでもダメージになるので
近づく事すら難しい。

テクノスジャパンで本作のように奥行きのない真横視点の2Dアクションは珍しいが、
それよりも、主人公達の邪悪な人相が印象的である。
同じく西遊記の3人を主人公とした「ソンソンⅡ」と比較してみると、
いかに本作が異端なのか一目瞭然だw