カレー番長への道 ~望郷編~ 第533回「シリシャ バンサ ガル」

今回は川口にある「シリシャ バンサ ガル」でカレー修行だ。


ここは以前「ピアーズ」というインド料理屋さんだったが、
2024年7月12日から居抜きでこの店に変わっていたようだ。


どうやら典型的なインネパ系カレー店のようだ。
インネパ系とはネパール人シェフが作る北インドカレー屋のこと。
インネパ系の特徴としては、どの店もたいして味が変わらない事。
おそらく同じレシピがインネパ系の間で共有されているのだろう。
なのでインネパ系の北インドカレーはあまり興味が無いのだが、
最近では北インドカレーと一緒に
ダルバート(ネパールの定番定食)などのネパール料理を出す店も多くなってきた。
そうなると話は変わってくる。
ネパール人はネパール料理を作るのが一番真価を発揮できるだろうし、
店による個性も出てくる。
この店にも野菜カナセット、チキンカナセット、マトンカナセット
というネパール料理のセットがある。
ちなみに「カナ」とはネパール語で「料理」という意味の言葉で、
ダルバートの事を指す場合が多い。
俺様は「マトンカナセット」を注文。しばし待つ。
レジが壊れたらしく、
店主らしき人がレジを逆さにして硬貨をジャラジャラ取り出していたw
さて、あとから来た客のインドカレーは早めに運ばれてきたが、
俺様のマトンカナセットはなかなか来ない。
どうやらインド料理に比べてネパール料理は時間がかかるようだ。
20分ぐらい待ってやっとカレーがやってきた。


ライスは白米。パパドは砕いてライスに塗す。

 


生野菜(タルカリ)の近くにチャトニという酸味の強いペースト。

 


そしてインゲンとジャガイモのアチャール

 


ダルカレーもマトンカレーも粘度はなく、完全にスープ。
交互にライスを浸して食べていく。
ダルカレーは塩味が香ばしい。
マトンカレーはだいぶスパイシーだが痛みはなく旨味が優る。
2つほどの肉塊が入っているが、ダシのような役割に近い。
どちらもライスに合うなあ。
これで1000円は適正価格だけど、
川口には600円でマトンカレーのダルバートが食べれる
最強コスパの店があるんだよなあ。