遠征してでも食べたいプレミアランチ(52)「ミスターデンジャー 浅草観音店」

プレミアランチ。
そこでしか食べられないオンリーワンなランチ。
そんな遠征してでも食べたいランチをご紹介。

まずはミスターデンジャーについて説明せねばならないだろう。
ミスターデンジャーとは、元プロレスラー松永光弘さんの事だ。
テレビ中継もやっていた二大メジャー団体である新日本プロレス全日本プロレス
日本でプロレスと言えばこの二団体の事を指す時代が続いたが、
これらメジャープロレスとは差別化する事で知名度を上げていった
独立系の小規模団体が生まれ始めた。
メジャーと区別する意味でインディと呼ばれたそれらは、
大仁田厚のFMW、ザ・グレート・サスケみちのくプロレスといった団体が
全国のプロレスファンに名が知れる活躍を見せていた。
大仁田厚が日本でヒットさせたデスマッチ路線。
それをさらに過激にしたデスマッチを売りにした団体W★INGでブレイクしたのが
空手家からプロレスラーになった松永光弘さんだった。


W★ING、FMW、大日本プロレスと主戦場を移しながら、
バルコニーから飛び降りたり、体を炎で焼いたり、五寸釘の上に落ちたり、
常人ではとても真似できない危険なデスマッチを自らの体で披露し続け、
ミスター・デンジャーの名を欲しいままにしたのである。
そんな松永さんがまだ現役だった1997年にオープンしたのが
「ステーキハウス・ミスターデンジャー」であった。
引退したあとに飲食業を始めるプロレスラーは多いが、
その中でも成功している部類に入るお店の一つである。

本店は東あずまにあって、そっちに行けば松永さん本人に会えるかも知れないが、
俺様の家からはちょっと交通の便が悪いので、今回は浅草観音にやってきた。


浅草駅から浅草寺方面へと進み、花やしき横を少し進んだところにこの店はある。


店舗の外観には松永選手のパネルやイラストなどが目立っている。

 

店内に入りカウンターに着席。
ハンバーグも美味そうだったが、ここはステーキをガッツリ行きたい。
俺様は「1ポントステーキ」のセットを所望した。
1ポンドとは450gの事だ。
セットはサラダ、スープ、ライスつき。
スープはポタージュ、みそ汁、デンジャースープから選択。
やはり店のオリジナルであるデンジャースープが良いだろう。
注文すると肉の焼き方を聞かれる。
焼き加減は
ベリィレア>レア>ミディアムレア>ミディアム>
ミディアムウェルダン>ウェルダン>ベリィウェルダン
といった7段階で、ベリィレアが一番生焼け。
ベリィウェルダンに行くほど良く焼いた状態で出される。
俺様は「ミディアム」でお願いした。

ステーキが焼けるまでに準備しておく事がある。


この店では4種類のタレが用意されている。
旨味タレ、辛口タレ、甘口タレ、しそたれ。
それぞれ少しずつ味わって好みの味を見つけるため、
小皿に分けておくのだ。

小皿の準備が整った頃にサラダとビールが届いた。


まずはサラダで胃を整えながらビールを流し込もう。

サラダを平らげた頃にデンジャーステーキがやってきた。


ステーキはある程度の大きさにカットされている。
一口には大きい。プロレスラーサイズ。
その上にはドカンとおろしにんにくとバター。
食欲をそそるビジュアル。

付け合せはコーン、ニンジン、いんげん
このデンジャーステーキの何がスゴイかって、
とにかく肉がやわらかい!
ナイフいらずで箸で摘んで噛むだけで千切れる!
そして噛むと肉の旨味がブワッと広がる!
うまいぞぉ~。
部位はサガリかな。
たぶん、筋を切ったりといった手間のかかる下処理をしてるんだと思う。

そしてタレを1つずつ試す。
どれも悪くないけど、俺様は「甘口タレ」が好みだなぁ。

 


肉を半分ぐらい平らげた頃、遅れてデンジャースープが到着。
トマトベースのミネストローネみたいな感じ。
唐辛子が浮いていてチョイ辛だけど、酸味の方が強く、
交互にステーキを食べると味変にもなる優秀なスープだ!

 

デンジャーステーキは脂の少ない肉だからあっさりしていて胸焼けしない。
ワンポンドもあっという間にペロリ。
いや実際、このあとハンバーグ追加しても食べれると思う。

 

大満足のステーキDAYであった。
ステーキワンポンドのセットで2900円というのは考えられない破格だと思う。
次回はハンバークも追加したセットを頼みたい。
夜に来てじっくり呑みながら食べるのもイイかもな~。