バカ映画大研究(51)「ナチス・ゾンビ 吸血機甲師団」


ナチス・ゾンビ 吸血機甲師団
ジャンル:ホラー
上映時間:87分
1980年フランス&スペイン
監督:J・A・レイザー
出演:ハワード・ヴァーノン
日本劇場未公開

この映画を監督した「J・A・レイザー」という人物は存在しない。
ジャン・ローランという監督の偽名である。
実はこの映画、監督が撮影前日に夜逃げしたらしい(^^;
休暇中のジャン・ローランが代理監督を頼まれたが、
低予算ダメ映画を前日に急に依頼されたジャン・ローランが立て直せるはずもなく、
本名でのクレジットを避けたという経緯だ。
だから今から解説する内容がメチャメチャでも
ジャン・ローラン監督を責めてはいけないw


映画開始直後、美女が服を脱いで全裸になる。
日光浴などをたしなんだあとに、汚い湖で泳ぎ始める。
股間には常にボカシが入っている。
泳いでる間も水中カメラは股間を中心に美女を追う。
その様を見つめていたノゾキ魔…
じゃなかった、ゾンビが一名。


とうとうたまらなくなったのか、泳ぐ彼女を襲うのであった。
湖から這い上がったナチスゾンビ。
今度は人妻を物陰から押し倒して首にしゃぶりつく。
湖で襲ったときといい、この押し倒し具合といい、
ゾンビの容姿じゃなかったら、変態レイプビデオにしか見えませんが(爆)。
このナチスゾンビの出現した湖。それはいわくつきの湖であった。
この町に取材で訪れた女記者が町長からその話を聞き出す。
その回想シーンがやたらと長くて、20分ぐらいある。
まあ、そのうちの5分がSEXシーンだから、
村長の話し方にも問題があったのだろうw
かいつまんで言うと、
ナチスに占領されたときに一人の兵士と町の女が愛し合った。
そのときに子供が生まれたが、女は死んでしまった。ナチス兵達も戦いで死に、
町の人々は死体を湖に捨てた…』ってところだ。
さて、場面は現代に戻り、またしても湖に美女軍団が泳ぎにきた。
しかも、全員全裸になって泳ぎ始める。ボカシの嵐。
しかもなんだこの『ランランララ、ラララン』とかいう呑気なBGMは!
彼女達があまりに無防備なもので、
レイプ魔が増えちゃいました(^^;


町へ飛び出したナチスゾンビ達は、
裸で抱き合っているカップルの女の方だけを襲ったり、
裸で行水している女を襲ったり、
スカートをめくり上げてストッキングを直している女を襲ったりする。
やっぱり、女目当てかよ!
一通り女を襲うと満足して湖に帰っていくナチスゾンビ軍団。
ところでこのナチスゾンビの中に、回想シーンで出てきたハンサム兵士もいる。
彼は、襲った家に自分の娘がいるのを見つけ、お互いに心を通わせるのだ。
(なぜわかるんだ…)
今日も今日とて、二人でお散歩。
湖の方へ出ると、他のゾンビがまわりを取り囲む。
娘をかばうパパゾンビ。
ここでゾンビ同士のケンカになる。
だが決着はなかなかつかない。
だってお互い死なないんだもん(爆)。
結局、パパゾンビが絞め技で相手のゾンビをギブアップさせて勝利した。
(本当にタップしてギブアップを示すゾンビw)
武器の効かないゾンビに困り果てていた町の人達。
女記者の一言「ナパーム弾を使えばいいのよ」
『火あぶり作戦』決定!
パパゾンビの娘を説得し、ゾンビどもを小屋へ誘き出す事にした。
娘は全てのナチスゾンビを集めて、桶に入った血を茶碗に入れて飲ませるのだった。
仲良く茶碗でまわし飲みするナチスゾンビ達。
…ってゆーか餌付けが既に出来てるじゃんw
こうしてナチスゾンビは、町の人々に火炎放射機で一掃されるのであった。
この映画からのメッセージはたぶんこうだ。
“女性の方は危険ですので、野外で簡単に全裸になってはいけません”

 

 

警戒レベル:
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