わが青春のPCエンジン(146)「高橋名人の新冒険島」


高橋名人の新冒険島
(ハドソン)
1992年6月26日/アクション/6500円

 


1982年8月にハドソンに入社した高橋利幸さん。
やがて宣伝部に配属になった高橋さんは、
1985年あたりからハドソンが主催した「ハドソン全国キャラバン」の
ゲーム実演の役回りを任されるようになり、その呼称も“名人”とした。
コロコロコミックなどで取り上げられる事で高橋名人知名度は瞬く間に広まり、
レコードデビューや映画主演まで果たすようになる。
ハドソンの人気キャラクターとなった高橋名人は、
1986年に「高橋名人の冒険島」という名前でファミコンゲーム化される。
高橋名人と言えば“16連射”が代名詞であるが、
高橋名人の冒険島」は特に連射が必要なゲームでは無かった。
ゲーム内容はウエストンが開発し、
セガが販売したアーケードゲームワンダーボーイ」の忠実な移植であった。
何らかの理由でキャラクターを差し替える必要があったのだが、
そのときたまたま人気急上昇中だった高橋名人を使ったという内幕ではないだろうか。
そもそも高橋名人に“原始人”というイメージ無かったしなぁ(^^;
PCエンジンの「高橋名人の新冒険島」は、
そんなファミコン版「高橋名人の冒険島」のリメイク作である。

 


オープニングは高橋名人の結婚式。
何者かによって参列者が次々と連れ去られていく。
そして花嫁も!
奪回に燃える高橋名人

 


7つのエリアが用意されており、
6つ目までは4ステージで1エリアが構成。
現在の地点が上記のマップ画面で表現されている。
(魔界村みたいな感じ)

 


ジャンプボタンと攻撃ボタンの構成。
攻撃ボタンを押し続けながら移動するとダッシュ
(このダッシュを使わないと進めない場所もある)
開始時は攻撃出来ないが、ステージに出現する卵を割る事で武器を入手できる。
卵からは速いスピードで駆け抜ける事ができるスケボーや
8秒間無敵になる妖精なども出てくる。




敵や障害物に触れたり、奈落へ落ちると即死。
途中、ハドソンフラッグを通過しているとそこから再開となる。
(通過していなければステージの最初から)
また、画面左上のバイタリティメーターは、時間で減っていき、
ステージ中に点在するフルーツを取ると回復する。
バイタリティメーターが切れてもミスとなる。


ステージ最後のピースフラッグに辿り着くと次のエリアへ。

 




エリアの最後にはボスが出現。
ボスの単純な攻撃に当たらないようにしながら、
ジャンプ攻撃で頭部に当ててればやられてくれるので、
ボス戦はわりとラクなゲームだ。

 


ボスの先には囚われた参列者がいた。
助けてやったが、お礼一つ言わずに走り去っていく。
なんてヤツだ!

 


エリアをクリアするごとにショータイムと題して
高橋名人がダンスを踊るシーンが見られる。
高橋名人のダンスがご褒美として成り立っているかというと疑問だ。(^_^;

 




アイテムの「ナスビ」は取るとメーターが激減するので取っちゃダメ。

 




高橋名人のパンチラが見られるゾ!
ラッキ~♪

 

 

 




いよいよ最終ステージ。

 


ボスは手品を使うマントヒヒ。


ある程度ダメージを与えると、
野生の本能を剥き出しにしてくるぜ。

 


なんとか花嫁を救出。

 


え?「ADVENTURE ISLAND」?
あー、「冒険島」を英語にしたのか。
ハドソンは「ADVENTURE ISLAND」というタイトルのゲームも
出しているからややこしい。
(そちらは「モンスターワールドII」の移植)

 

PROGRAM DESIGN
777 TOMOHIDE 777

CHARACTER DESIGN
OJARIN

VISUAL DESIGN
ISI = KORO

CHARACTER DESIGN
GUPPY

BACK GROUND
YOSSY

NUSIC COMPOSE
NOBI

PRODUCER
URA DESU

 

正直、俺様は「ワンダーボーイ」というゲームは好きではない。
ジャンプのタイミングを間違えたり、突進してくる敵を避け損ねるだけで即死なのに、
何もしていなくても減っていくバイタリティ。
後半のステージほどこの要素がシビアで、
慎重に進んでいるとバイタリティが切れて死ぬ事が多かった。
この「急いでフルーツを集めて先へ先へ進まないとミスになる」という設計が
理不尽に感じてしまうのだ。
高橋名人というキャラクターはキャッチーだから、
もっと「ワンダーボーイ」に縛られない高橋名人タイトルが出て欲しかったね。