わが青春のPCエンジン(145)「タイタン」


タイタン
(ナグザット)
1991年3月15日/パズル/5900円

 


一言でいえば「変なゲーム」だ。
ジャンルとしてはブロック崩し


カーソルみたいな自機を操作し、
丸い玉を弾いてステージ内のブロックにぶつけ、
ブロックを全部破壊すればクリア。
通常のブロック崩しと違うのは、自機はどこへでも移動できる事と、
ステージマップが1画面に収まっていない事。
あと「ボールがどこかへ落ちたらミス」といった要素が無い。


ステージが進むとボールや自機が触れたらミスになる敵が出現するが、
基本的には制限時間以外はほぼ無敵である。


操作は十字ボタンでの移動のほか、
Iボタンで自機の移動が遅くなり微調整ができる。
またIボタンを押しながらボールに触ると、ボールがその場で静止する。
それだけ。極めて直感的な操作設計だ。
ブロックを壊すとたまにアイテムが出現。
制限時間が増加したり、ボールのスピードが変化したりするが、
時に自機の性能が変化するようなパワーアップは無し。


4つのマップをクリアすると、1ステージクリアとなる。
こんな感じで全80面あるらしい。

全方向スクロールが目まぐるしく、
しばらく遊んだら目がまわってきた。(^^;
これ以上遊ぶと酔いそうだったのでプレイ終了。


飾りっ気の無いパッケージアート。
ゲーム内容もそのアートと同じくらい地味。
ハッキリ言って、このゲームが発売された当時、
俺様はこのゲームの存在を知らなかった。
雑誌などで紹介されている記事も記憶に無いし、
毎週のようにゲームショップに行っていたのに
店頭に並んでいた記憶が無い。
本当に入荷していたのだろうか?(^^;
(あまりに地味過ぎて記憶に残らなかっただけかも・・)

 

このゲーム、原作はパソコンゲームだったらしい。
なるほど、マウスで遊ぶゲームっぽい気もする。
パソコン版ならこの目まぐるしいスクロールも無く、
1画面にマップが収まっていたのかも。

タイトル画面には「TITUS」という会社が開発したであろう痕跡がある。
この「TITUS」ってフランスのタイタス・ソフトウェアの事だろうか?
(スーパーファミコンの「P・マン」などを開発)
さらに本作はファミコン版も出ている事がわかった。
ファミコン版の販売はナグザットではなくソフエル。

それにしても地味過ぎるこのゲーム。
ナグザットはどんな勝算があって本作をリリースしたのか。
PCエンジンのユーザー層から考えると、
こういう大人向け(?)な構成のゲームは相性が悪い。
せめてアニメ風のキャラクターか
コロコロ風キャラクターでも乗せて
クリアごとにビジュアルを挟んだりした方がまだ様になった気がする。