やっぱりセガが好き第61回「おそ松くん はちゃめちゃ劇場」

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おそ松くん はちゃめちゃ劇場
セガ
1988年12月24日/アクション/5500円

 

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メガドライブが発売され、
それまでリリースされたのは「スーパーサンダーブレード
スペースハリアーII」「獣王記」の3本。
いずれもコアなアーケードファン向けのゲームであった。
家庭用ゲーム機としてはライト層にもアピールしていきたいところ。
本体発売から約2ヵ月後。
とうとう誰もか知っているアニメキャラクターが
ゲーム化されてメガドライブに登場した!
それが「おそ松くん はちゃめちゃ劇場」だ!
(当時、フジテレビ系列で「おそ松くん」第二期が放送中であった)

 

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おそ松達六つ子にボコボコにされたイヤミとチビ太。
復讐するためにイヤミはおそ松以外の六つ子を誘拐した。
イヤミからの挑発的な手紙を受け取ったおそ松は、
魔法の扉を通ってイヤミの作ったパラレルワールドへ向かう。

 

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本作はサイドビューのアクションゲームだ。
赤塚ワールドらしいおめでたい色彩の背景である。
おそ松を操作してゴールを目指す。
十字ボタンで左右移動、しゃがみ。

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Bボタンで前方にパチンコを放つ。
この射程がかなり短いので、敵に接近して撃つ必要がある。

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Cボタンでジャンプ。
一見届かないような場所でも十字ボタンの上を押しながらジャンプすると
ビョーンと高く上がって届く事がある。

 

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奥への扉、地面に空いた穴、浮遊台などでルートを変更できる。
正しいルートを辿らないと、元来たどこかに戻される仕組みになっている。

 

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最初の中ボスは桃太郎チビ太。
倒すと1人目の弟を救出できる。(なに松かはよくわからないw)

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救出するたびにおそ松がパワーアップする。
体力MAX値、パチンコの射程や貫通力、防御力など。

 

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ステージ1のボスはえんまイヤミ。

 

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ステージ2は白雪姫の世界らしい。

 

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説明が遅くなったが、このゲームにはショップが点在している。
敵を倒したり、ステージ中に浮いているリボンを集めると、
それを使って買い物ができる。

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ショップに入るとまずアミダやスロットが始まり、
アイテムを得るチャンスだが、別にやらなくてもいい。
リボンはいくらでも稼げるので買い物には困らない。

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アイテムは全部で6種類。

はね
おそ松くんに羽がはえて、一定時間空を飛べる。

たこ
足が8本に増えて、一定時間速く動ける。

はなび
一定距離だけ地面を這ってから爆発する。

ばりあ
一定時間無敵になる。

からし
おそ松くんが辛さでシェーをすると、その声で画面内全ての敵にダメージ。

ほね
猫を呼んで足元を守らせる。速く動けるようにもなる。

 

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中ボスは魔法使いに扮したデカパン。
「福」「毒」と書かれた玉を投げてくる。
「福」を取り続けると回復する。なんだそれ。(^^;

 

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ステージ2のボスは白雪姫イヤミ。

 

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ステージ3は恐竜の世界。

 

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恐竜の着ぐるみに身を包んだイヤミがボス。

 

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なんと全3ステージでエンディング。
(スタッフロールは無し)


このゲームは“メガドライブ屈指の最低最悪のクソゲー
のような言われ方をする事が多いが、
いざプレイしてみると、そこまで言われるほどヒドイわけじゃない。
グラフィックもちゃんと赤塚ワールドを再現しているし、
アクションだってそれなりに成り立っている。
メチャクチャなワールド設計だって、
これが「おそ松くん」のゲーム化だと考えれば逆にそれらしくないか?

このゲームの一番の失敗点は、
ステージボリュームの極端な少なさを、
ツライだけの迷路構造でプレイ時間をカサ増し
させている点だ。

とは言え、あまりに悲惨な評価を受けている本作。
推測するに本作がメガドライブにとって重要な
初期タイトルの一つだった事が原因では無いだろうか?
本体発売から2ヵ月。
選択肢の少ない中での4本のうちの1本が、
手抜きのような作りの本作だったとき、
メガドライブへ期待していたユーザーが
失望を怒りへと変えてへ本作へ向けたのではないか?
その人達はきっと5500円出してこれを買ったのだろうしね。
(俺様は当時、ワゴンセールから500円ぐらいで買ったw)