電子ゲームの記憶「パクパクマン」

俺様が電子ゲームで最も長い時間プレイしていたものは4タイトル。
任天堂ゲーム&ウォッチ「ファイア」
同じくゲーム&ウォッチ「ヘルメット」
バンダイ「FLモビルスーツガンダム
そしてエポック社の「パクパクマン」である。
「ファイア」や「ヘルメット」はゲームボーイカラーに移植されている。
「FLモビルスーツガンダム」は当時の実機がまだ動く。
だが「パクパクマン」は小学生当時に故障したきりでプレイしていない。
記憶の奥底でボヤけている「パクパクマン」。
そこで買ってみた。

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「パクパクマン」とはその名の通り、
当時のビデオゲームの代表選手であるパックマンの亜流ゲームである。
パックマンの亜流は当時様々なメーカーから出ていた。
電子ゲームだけでもトミーの「パックマン」(正規ライセンス)
バンダイの「パックリモンスター」学研の「パックモンスター」
コレコの「FLパックマンエンテックスの「ハングリーパック」・・など。
そんな中で最も完成度が高かったのが本作「パクパクマン」なのである。

※ちなみにのちに発売された「パクパクマンII」というのは廉価版であり、
本体の色以外は中身は一緒である。
 

 

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さてまずはボタン電池を入れてみる。
当時はボタン電池が高くて、コストパフォーマンスが悪く感じたものだが、
今の値段はそんな感じはしない。(2つで158円)
あの頃もこんな値段だったかなぁ?
300円以上した記憶だけども。

 

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蓋をしめてゲームスタート!

 

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ルールはパックマンとほぼ同じだ。
モンスターから逃げながら画面上のフルーツを全て取ればステージクリア。
上下にワープがあったりと、パックマンとは違うオリジナルのコースになっている。
マップには二箇所橋がかかっており、
橋の上と下でルートがクロスになっているのが特徴的だ。
(橋の下のフルーツは見えないので見落としがち)
星マークを取ると5秒間モンスターに反撃できる。
(モンスターが点滅するだけなので反撃終了がわかりにくい)
?マークはボーナスだ。
 
操作は上下左右の移動のみ。
1ブロックずつ移動する。
片方の親指だけでプレイすると4方向ボタンは押しにくいので、
左右の親指でプレイすると良い。
攻略ルートが見えてくると、あっという間にステージを消化できていく。
この爽快感も本作がヒットした要因の一つであろう。

すべてのフルーツを取ると次のステージがすぐ始まるのだが、
それほど難易度の差は感じず。
ちゃんとプレイすれば無限に(カンストまで)遊べる気がする。
(実際、子供の頃はカンストしてた)

 

最大の難点はLCD(液晶画面)の見にくさで、
適正角度から少しでもズレるとモンスターが見えなくなり、
位置関係が全然わからなくなる。

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例えばNintendoSwitchでナムコ正規のパックマンを遊んでみる。
とても遊びやすく快適でデラックスな体験だ。
ゲーム環境はとてつもなく進化した。
当時はそんな環境は夢物語。
手に入るものでそこにある溝を懸命に埋めようとしていた。
想像力や発想力による補間である。
「パクパクマン」も、いまプレイしても遜色なく楽しめると言えばウソになる。
だが、当時は自ら目一杯楽しむ事で、
間違いなくパックマンが手元で遊べている感覚を味わっていた。
環境の進化ですっかり忘れてしまった“子供時代の見えざる力”
ほんの少し思い出させてくれる良い買い物であった。

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