ネオジオは100メガショックの夢を見るか?(101)「作戦名ラグナロク」

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作戦名ラグナロク
(NMK)
1994.9.13発売/58000円/横シューティング

 

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NMKはアーケードゲームの開発下請けとして、
ジャレコやUPLなどが販売するタイトルを制作していた会社である。
デビュー作は「アーガス」。
「サイキック5」「ぶたさん」「天聖龍」など名の知れた作品も多い。
そんなNMKがMVS専用タイトルとして初参戦したのが
本作「作戦名ラグナロク」である。

 

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ショットとボムで進めるオーソドックスな横スクロールシューティング。
ショットボタンで前方ショット、後方ショット、ミサイルと3種が一度に発射される。
これらはそれぞれパワーアップカプセル(3種)で装備を変更できる。
つまりプレイヤーは好みの組み合わせを27パターンから選べるというわけだ。
ダメージを受けると即死、その場復活。
全8ステージで周回プレイ無し。

最初に3人の中からパイロットを選ぶのだが、
それぞれスピード、ボムの数、撃ち込み点が異なる。
この撃ち込み点というのがこのゲームの特徴で、
破壊出来ない地面などにショットを撃ち続けるとスコアが入る仕組みで、
敵を残さず倒しつつも、手が合いた時間はなるべく撃ち込みに使うといった方法で
ハイスコアを狙うというのが楽しいスコアアック型ゲームとなっている。

ステージボスは多関節で面白く演出したり、
プログラマーがかなり技術を見せているのだが、
背景が平凡でパッと見、地味なゲームに見えてしまっているのが勿体無い。
序盤の難易度は低めで快適だ。
(後半は難易度が急上昇するが、この頃は1面から全力で殺しにかかるゲームも多い)

なお、本作のBGMを担当したのは
のちにケイブシューティングなどで名を馳せる並木学さん
本作ではBGMに潤沢な容量が使えたらしく、
サンプリングボイスなどを使ったノリの良い曲を楽しむ事ができる。

 

本作はネオジオ(家庭用)への移植はされず、
NMK社のMVS向けタイトルは本作が最初で最後となった。
NMK社は翌年にジャレコから発売された「湾岸戦争」というゲームを最後に
ビデオゲーム開発からも撤退。
しばらくエレメカ開発をしていたが、1999年に倒産している。

 


SOFTWARE
ORE DAYO

GRAPHIC
KATE SEKI
IKEZU KENZI
BIG USI
UISAKU
SAIYER KITAMURA
MINGMEI

SOUND
SANTARURU