ワールドヒーローズ2 JET
(ADK/SNK)
1994.6.10発売/29800円/格闘
神は拳の中にいる!!
「ワールドヒーローズ」3作目。
タイトルから「ワールドヒーローズ2」のバージョンアップ版という位置付けだが、
システムに色々と変更が加えられている。
選択できるキャラクターは前作の14人に、
三国志の登場人物である“リョフ”と、
イギリスで起きた猟奇殺人事件の犯人で、
切り裂きジャックの名で知られる“ジャック”の2名が追加。
操作キャラクターでリストラされた者はいないが、
CPU専用キャラクターだったネオギガスとDIOは登場せず、
かわりに「北斗の拳」のラオウに似た“ゼウス”というキャラが
ラスボスとして登場する。
ゼウスを倒すとエンディングだが、エンディングは全キャラ共通。
そのかわり、マルチエンディングになっており、
ゼウス戦での残り体力で3つに分岐する。
ノーダメージでのベストエンドで無ければスタッフロールが流れない。
どんだけスタッフロール見せたくないんだよ(^^;
なお、そのベストエンドもドタバタギャグのノリであり、
「めちゃめちゃ苦労させといてコレかよ」とプレイヤーを脱力させた。
ゲームモードは「超武会」と「武者修行」の2つで、
2作目まであったデスマッチモードは無くなった。
超武会モードは自分が選んだ1体のキャラクターに対して3人のチームが挑んでくる。
2勝以上すれば勝利となって次に進めるという仕組み。
「武者修行」モードは任意の相手4人と戦うモード。
好きな組み合わせで練習するためのモードだろうか?
それにしても演出がド派手になったものだ。
プレイヤーキャラはビルの上から登場するし、
相手チームは入場シーンの絵がわざわざ用意されている。
また、体力ゲージの下にキャラクターのセリフが表示されるようになっており、
細かい演出ではあるが、ギャラリーは見ていて楽しい。
今回特殊操作として「だまし気絶」というのがある。
特定の操作で、ピヨってないのにそのポーズが出来るのだ。
これで相手をダマして攻撃するという戦略で使うのだが、
効果的に使えた試しがないw
その他、「ダッシュ」「バックステップ」が全キャラに追加され、
「投げ返し」が無くなった。
対戦プレイのときに限り、戦闘タイプが
「ノーマル」「攻撃重視」「防御重視」「スピード重視」の中から選択できる。
これにより同じキャラクターでも
対戦相手は異なる対応が求められるようになっている。
だが、1人プレイではタイプが変えられないため、練習が出来ない。
全体的に対戦がより盛り上がるように設計されているように思う。
だが、連続技が入りにくく、必殺技やカウンターダメージなどが極端に強いため、
一昔前の「一撃必殺狙い」や「ハメ殺し狙い」を重視したゲームになっている。
【選択キャラクター一覧】
ドラゴン
ブロッケン
リョウコ
ジョニー・マキシマム
ジャック
新規参戦キャラ。両手に鉄の爪をハメていて、
メインは爪による攻撃だが、膝にも刃物を仕込んでいる。
傑作キャラである「ラスプーチン」や
「マッドマン」と同じ人がデザインしたキャラだが、
ツメを使うキャラって「ストII」のバルログなどと既視感が強く、
それほど強烈なイメージは残らなかった。
フウマ
J.カーン
ジャンヌ
マッスルパワー
エリック
シュラ
マッドマン
リョフ
新規参戦キャラ。三国志の中で武力最強の男。
方天戟という槍を使って戦う。