「ウサギとカメ」について

童話の「ウサギとカメ」は知っているだろうか?

うさぎとかめ  世界名作ファンタジー〈57〉

足の速いウサギと足の遅いカメが競争をし、
あまりにカメが遅いのでウサギは途中で居眠りをしてしまう。
そうしている間にカメがゴールするという話である。
一般的な教訓としては、自信過剰に思い上がると物事を逃す
能力が低くても目標へ邁進していれば成果が出る・・
といったものとなっている。

この話には疑問点が多い。
才能型のウサギよりも努力型のカメが勝ったのは、
自信過剰で油断するというミスをウサギが犯したからだ。
努力は能力が低いものの特権ではない。
ウサギが努力すれば最強だし、
そもそも現実社会ではどんなに努力しても一定の能力が無ければ目標は達成できない。
カメは不得意な“走り”ではなく、もっと合った武器で勝負すべきだ。
そもそもカメは勝負には勝ったが、それはウサギの愚かさが招いた繰り上がり当選。
亀はただ自分の能力通りのスピードでゴールまで進んだに過ぎず、
特に何か努力した事が功を奏したわけでもない。
むしろ勝てる可能性が極めて低い勝負にノコノコと挑むカメは、
危機管理能力が不足している。

 

そもそも根本的な疑惑。
大事なレースの最中に道端で寝るか?
いくらなんでも。
もしかしたらウサギは睡眠障害を患っていたのではないか?
いや待て。
であるならウサギもこの顛末は推測できたはず。
もしかしたら策士であるカメは、
勝負前に睡眠薬をウサギに盛っていたのではないか?

 

つまりこの童話の教訓は、
“武力に勝るは知略なり”
である。

知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利