発売元:テクノソフト
発売時期:88版:1984年1月/88SR版:1985年3月
定価:88版:4800円/88SR版:6900円
機種:PC8801mkIISR
(そのほかPC88、X1、PC60、PC98、FM-7、MZ-1500など)
~紹介~
長崎県佐世保市にかつてあったテクノソフトというゲーム会社。
パソコンソフトとして
「2001年宇宙の旅」「バックギャモン」「ゴルフアイランド」
などを出していたテクノソフトから、
1984年に生み落とされたシューティングゲーム。
当時は「家でゼビウスが遊べる」というのは憧れの一つであった。
だがスペック的に完全移植は不可能。
雰囲気を再現するために様々な工夫がされた移植のみならず、
「セビウスに触発されたゲーム」もたくさん生まれた。
本作もその一つでは無いかと思う。
対空攻撃と対地攻撃の2種類ショットを使い分ける。
ゼビウスのような縦スクロールではなく、8方向自由スクロール。
地上物の中に隠れているシャイラフォンという隠し基地を探す事がメインで、
対地ショットを主軸にしたゲームになっている。
プレイ感覚は「ゼビウス」というより「バンゲリング・ベイ」っぽい。
(「バンゲリング・ベイ」も1984年発売だ)
本作の作者は吉村功成さん(うるにゃんさん)。
吉村さんは1985年にテクノソフトを退社したあと、
アルシスソフトウェアの創業メンバーとなり、
「スタークルーザー」を生み出している。
様々な機種でリリースされ、
8801版発売の1年2ヶ月後にSR専用版が発売される。
88にはこの2本の他にPC8801版に
コンストラクション機能を追加したものが出ている。
今回は演出が強化されたSR版を遊んでみた。
~ストーリー~
オーン太陽系での戦闘は、わが連邦にとって非常に不利なものだった。
敵は小惑星を一つの超巨大要塞『ダイラデイザー』へと改造し、
そこを拠点に攻撃をしかけて来るのだが、
その要塞は地表をつくろった偽の小惑星の地下にあり、
容易には攻撃不可能な物となっていた。
しかし、これを破壊するために設計された
爆撃宇宙艇『ファイヤー・レオ』が遂に完成。
敵の待つ小惑星群へと向かったが…。
~解体~
テンキーの2468で移動する。(斜め移動も可能)
マップは上下左右が繋がっておりループする。
88のゲームでここまで軽快に全方向高速スクロールするのは気持ちが良い。
Zボタンで対地ショット、Xボタンで対空ショット。
パワーアップは無い。
地上物を破壊していると、その下に赤い基地が出現する。
これらを全て発見して倒すとボスマップに切り替わる。
超巨大要塞「ダイラデイザー」の中心核を破壊するとクリア。
このゲームの全ての目標は地上物であり、
空中の敵はお邪魔でしかない。
なので対地ショットをメインに使い、敵が吐き出す弾を避けながら、
ヒット&アウェイで少しずつ地上物破壊を進めていくスタイルとなる。
8801版だとBGMが無かったが、
SR版だと「ウィリアム・テル序曲」が鳴り続けるw
同曲は「オレたちひょうきん族」でも採用されていた事もあり、
とてもコミカルなゲームのような雰囲気になってしまっている。(^^;
音楽の重要性を逆に感じるねw
あとSR版だとゲームスタート時とステージクリア時に
マップの角度が擬似的に変わる演出がされていて、
ちょっとテンション上がる。
このゲームってエンディングあるのかな?
もしあるなら全ステージクリアまで頑張るところだが、
この超難しいゲームを頑張って無限ループだったら精神死ぬので、
ステージ1クリアで勘弁しといたるわ!
本作はコンシューマ機への移植やリメイクは存在せず、
このゲーム内容も皆さんがよく知る
「サンダーフォースシリーズ」のイメージとは大きく異なる。
その展開については次回以降の記事で書く予定だが、
本作のプレイスタイル(トップビュー&自由スクロール)もこれはこれで好きなので、
何らかのリメイクは存在して欲しかったね。