ドラえもん のび太のドラビアンナイト
(ハドソン)
1991年12月6日/横アクション/5800円
「ドラえもん のび太のドラビアンナイト」は、
1991年3月9日に公開されたシリーズ12作目の劇場版アニメ映画である。
本作はその映画のゲーム化という事になる。
簡単に映画のあらすじを説明しよう。
のび太は絵本の中に入り込める「絵本入り込みぐつ」が気に入っていた。
しずかちゃんを誘ってアラビアンナイトの世界に入るが、
しずかちゃんが絵本の中に取り残されたまま、本は燃やされてしまう。
それに気づいたのび太とドラえもんは、ジャイアンやスネ夫とともに
タイムマシンでアラビアンナイトの時代へしずかちゃんを探しに行く。
ゲームはのび太の部屋から始まる。
ドラえもんが何やら秘密道具を散らかしている。
ドラえもんが去るとのび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が部屋に。
何やら散らかした秘密道具を物色。
4人はそれぞれ別々の本の中へ入っていく。
おそらく「絵本入り込みぐつ」的な何かを使っているのだろう。
(足には靴を履いていない事は確認)
そこへドラえもんとドラミちゃんが帰ってくる。
開かれた本を見るとのび太が恐竜に襲われているではないか!
かくして4人を救出するためにドラえもんは絵本の世界へ向かうのだった。
どうやら映画とは大幅に導入が異なる模様(^^;
上記画像の通り、このゲームはセリフテキストが表示されず、
全てのシーンがキャラアニメのみで演出されているので、
映画未見でこのゲームをやってもチンプンカンプンである。
本の世界は4つのステージで構成されている。
ステージクリアすると次のステージに進む一本道。
最初のエリアは原始時代。
(映画には原始時代なんて登場しないw)
左右移動、しゃがみ移動、ショット、ジャンプという操作構成。
ゲームは体力制で最大4ライフ。
全て無くなると残機が減ってステージの最初から挑戦。
根菜みたいなのを引き抜くと
なぜか中にドラ焼きが入っていて1ライフ回復する。
横穴に入るとアイテムなどを入手できる。
空気砲が手に入った。
セレクトボタンで武器を切り替える事ができる。
このようにして少しずつ攻撃方法が増えていく。
「ショックガン」は連射、「くうきほう」は大ダメージ、
「アタールガン」は単発の誘導弾、「ヒラリマント」は敵弾の弾き返し、
「スモールライト」は特定の敵を小さく出来る。
ドラミちゃんアイコンを取るとミニゲームに挑戦する事が出来る。
恐竜に乗って進んだりするシーンもあるが、
基本的にはオーソドックスなジャンプアクションゲームで、
特に可もなく不可も無い。
迷うほどの入り組んだルートにもなっていないので、
サクサクと進める事ができる。
4ステージ目の最後にはボスが待ち受けている。
ドラえもんは一体、どんな場所に立っているんだ・・。
ボスを倒してのび太救出に成功。
さあ次の時代へ!
次のステージは弥生時代かな?
(一体どんな絵本に入ったのやら・・)
ボスの土偶は攻撃を避けながら「アタールガン」を当ててれば簡単撃破。
泣いてるスネ夫の救出に成功。
次のステージは幽霊で溢れかえる西洋の国。
このゲームでは攻略に意味の無い秘密道具も出てくる。
「オトコンナ」というのを取ると・・
なんそれ。
黄金騎士みたいなのはひらりマントが有効。
しばられているジャイアンを救出。
最後のステージは「アラビア」。
ドラえもんもターバンを被る絵に変わり、
エリア4でようやく映画と関係ある舞台になった。(^^;
ボスは空飛ぶ絨毯に乗った巨人?
ボスを倒すとしずかちゃんが絨毯で優雅に登場。
こうして全員集合。
唐突にシンドバッドと合流。
(このシーンも映画見てないと意味不明)
さらに映画の黒幕アブジルとカシムが登場して最後のステージ5がスタート。
ステージの元ネタは映画の最後に登場する空中宮殿かな。
追い詰められたアブジルは魔人を呼び出す。
巨大キャラの登場はインパクト十分だね!
踏みつぶされないように進むと、
タケコプターとスモールライトをゲット。
スモールライトを浴びせるたびに小さくなっていく魔人戦。
悪人は無事捕縛。
スタッフしょうかい
マップデザイナー
じっとう かつや
はいけいデザイナー
まつばら よしき
ドラエもん&てき
うめもと えみ
スペシャルアドバイザー
ふなはし まさみち
コンポーザー
わたなべ まき
もとしゅく ようこ
はせがわ えいじ
サウンド&エフェクト
おくやま みよし
サウンドシーケンス
まえかわ まさかつ
サウンドエフェクト
さかた けいじ
プログラマー&プランナー
わきさか あつたね
プロデューサー
うら としはる
PRESENTED BY HUDSON SOFT
本ゲームは劇場公開から9ヵ月も遅れての発売となった。
当時「え?今頃ドラビアンナイト?」と思った記憶があり、
映画が販促の後押しとなったのかは怪しい。
また、本作は半年後に「SUPER CD-ROM2版」も出ている。
そちらはHuカード版に
ボイスやイベントシーン追加などが行われたものになっている。
しかし、わざわざドラえもんの特定映画のゲーム化という建付けにも関わらず、
最終面以外はほとんど映画の内容と関係無いというのもハドソンらしいズンドコぶり。
全てのステージをアラビアにする必要は無いけど、
意味不明な原始時代や弥生時代をステージにするくらいなら、
映画に出てきた「ジャックと豆の木の世界」とか「さるかに合戦の世界」とかを
ステージ化すれば良かったのにね。
開発したのは「BE BALL」のナウプロダクション。