木綿のハンカチーフ

太田裕美さんの歌う「木綿のハンカチーフ」。
永遠の名曲だ。
天才作詞家・松本隆さんの詞にあえてツッコミを入れたい。
反抗期だから。

この歌は都会に旅たったカレシと
田舎に残ったカノジョの手紙のやりとりで構成されている。

 

恋人よ、僕は旅立つ。東へと向う列車で。
華やいだ街で君への贈り物。探すつもりだ。

とカレシ。
それに対してカノジョは、

いいえ、あなた。私は欲しいものは無いのよ。
ただ都会の絵の具に染まらないで帰って

との返事。
いや「ありがとう、楽しみに待ってるわ!」で良くない?
これから都会生活に意気揚々としているところに、
ネガティブな注意事項!

 

恋人よ、半年が過ぎ、逢えないが泣かないでくれ。
都会で流行りの指輪を送るよ。君に似合うはずだ。

指輪だからそんなに安いもんじゃないでしょう。
きっと給料1ヶ月分ぐらいするよ。
でも田舎で待つカノジョのために頑張って買ったんだよ。
都会で流行ってる指輪きっとカノジョ喜ぶぞ!なんてね。

いいえ、星のダイヤも海に眠る真珠も、
きっとあなたのキスほど煌めくはずないもの。

いや、喜んでよ!
どんだけカノジョの事考えてると思っとんねん!

 

恋人よ、今も素顔で口紅もつけないままか?
見間違うようなスーツ着た僕の写真を見てくれ

あ、カレシやっちゃったね。
カノジョをちょっとディスっちゃったね。

いいえ、草に寝転ぶあなたが好きだったの。
でも木枯らしのビル街、体に気をつけてね。

あーあ、ほら。「好きだったの」って過去形になっちゃったよ。
もう関係冷めちゃってるよ。
「体に気をつけてね」なんて嫌味言われているよ。

 

恋人よ、君を忘れて変わってく僕を許して。
毎日愉快に過ごす街角。僕は帰れない。

もうこれ別れ話だよね。

あなた最後のわがまま、贈り物をねだるわ。
ねえ涙拭く木綿のハンカチーフ下さい。

都会で変わっちゃうカレシを予見したカノジョが最後にフラれる悲しい話だけど、
一通目と二通目のカノジョの返事にも問題あったうに思うね。
カレシはカノジョの二通目読んで急に冷めたもんね。