去年の年末はNintendoSwitchについて語った。
今年もゲームはほとんどSwitchで過ごしたので、
2019年にリリースしたSwitchタイトルで印象的だったものを思い出していこう。
今年リリースされたSwitch向けゲームで購入したタイトルは93本だった。
(アケアカなどの復刻ゲームは除く)
リリース順に回想していこう。
【伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠】
ファミコン風のドット絵で描かれたコマンド選択式アドベンチャーゲーム。
その展開や構成は『オホーツクに消ゆ』に類似している。
キャラクターデザインもファミコン版『オホーツクに消ゆ』の荒井清和である。
当時のファミコンアドベンチャーをよく研究されており、
セリフまわしや画面の演出など丁寧にオマージュしている。
BGMもまたファミコン独特のものを再現!
相棒のケンが「もう◯◯しましょう」「◯◯に行きましょう」と
正解ルートを良い加減で正解ルートへナビゲートしてくれるので、
快適にシナリオを楽しむ事ができるのも良い。
特に現代ならではの新しい仕組みは無いが、
ファミコン高クオリティの新作アドベンチャーを遊べるという価値が全てだね。
【TETRIS 99】
ダウンロードは無料だが、
有料のNintendoSwitchOnlineを利用中でないと遊ぶ事は出来ない。
プレイするたびに99人のプレイヤーをマッチングし、生き残り合戦を行う。
アナログスティックで攻撃するプレイヤーを指定する事で邪魔ブロックを与える。
が、テトリスをプレイしながら正確に攻撃すべき相手を探す事は難しい。
いま一番気軽にテトリスが遊べるタイトルだね。
(携帯モードじゃ遊べないけどね)
【Ape Out】
何かの研究施設を脱走するゴリラを操作してゴールを目指すゲーム。
操作は「掴む」と「投げる」のみ。
真上からの視点による壁表現、影に見たてた色彩表現。すべてがアバンギャルド!
ゲームデザインしてるなぁ~。
だが実際に遊んでみると、そんなビジュアルデザインだけが特長のゲームではなく、
ゲームデザインも骨太だった。
スピーディなトライ&エラーによるリズムの気持ち良さと中毒性。
そしてミス直後に表示される全体マップと移動経路により、
次回プレイの対策を瞬時に立てられる設計。
(次回は何とかなりそうと思わせているのも効果的だ)
ドラムを前面に出したBGMも高揚感を掻き立てる。
(かつてドラムをここまで効果的に使ったゲームがあっただろうか?)
ビジュアルデザインでさえも
「真上視点」というシステム要求に適したものを選択しているようにすら思える。
【プチコン4 SmileBASIC】
ニンテンドーDSiウェアとして配信されたプログラミングツール
「プチコン」の第4弾としてSwitchに配信されたもの。
レトロなBASIC言語を再現した構成になっており、
ファミリーコンピュータと同程度のゲームを作る事も可能となっている。
ゲームをちゃんと制作するためには学習が必要であるが、
ユーザーが作成し公開したゲームが遊べるため、
それらで遊ぶだけでも元が取れると思われる。
発売からずっと新しいプログラムが生み出され続けている
コンシューマゲーム文化を牽引する上でもの凄く価値あるコンテンツ。
【勇者ヤマダくん】
スマホ向けに運営型基本無料ゲームとして配信されていた同名ゲームを
Switchで売り切りタイプにリメイクして配信したもの。
(なおスマホ版はこのときすでにサービス終了している)
主人公ヤマダはプログラマーで、自身が主人公のRPGを自宅で開発。
そのゲームをデバッグするという名目でダンジョンを攻略していく。
一画面に表示されているダンジョンのフロアマップで、
スタートからゴールまでのルートを
一筆書き(同じ場所は通過できない)の要領で決める。
体力が突きないように回復薬などのアイテムを適切に使っていく。
全ての階層を突破するとダンジョンクリアとなり、
集めた宝を装備して強化していく。
課金ポイント以外はそれほどスマホ版と変わっておらず、
実はもともと売り切りでも成り立つゲームだった
(課金ゲーム向きでは無かった)事がわかる。
【タイニーメタル 虚構の帝国】
基本的には前作と変わらないが、難易度が前作よりも緩く、
挫折する事無くステージを進める事が出来た。
ぶっちゃけ「ファイアーエムブレム 風花雪月」より面白く感じたね。
【ザ・ニンジャウォーリアーズ ワンスアゲイン】
1994年にスーパーファミコン向けに登場した
タイトーの「ザ・ニンジャウォーリアーズ AGAIN」。
アーケード版「ザ・ニンジャウォーリアーズ」の外伝的作品ながら、
ベルトスクロールアクションゲームとしてレベルデザイン、
グラフィックともにハイクオリティに仕上がっていた。
だがアーケード版「ザ・ニンジャウォーリアーズ」の最大の特長は
マルチスクリーンだ。
横長の巨大なステージ上でアクションゲームが楽しめるのが特長。
だが本作は家庭用であるがゆえに4:3の狭い画面のゲームだ。
当時、それが理由で正当な評価を受けていなかったように思えた。
そんな「ザ・ニンジャウォーリアーズ AGAIN」がSwitchでリメイクされた!
現代の標準的なワイドテレビ(16:9)に合わせてステージも横長に!
画竜点睛を欠いていた本作に龍の目が入ったその瞬間に立ち会えたわけである!
さっそく配信日にプレイしエンディングまで到達した。
ダイナミックで美しいドット芸術。
そしてやはりニンジャウォーリアーズは
横長画面でこそ真価を発揮すると認識したのだった。
【スカイフォース リローデッド】
縦スクロールシューティング。
ステージ中に★を集める事で、ショップでアップグレードを購入する事ができる。
初期状態がかなり貧弱で爽快感がまったく無い。
そこを我慢してこつこつとアップグレードする必要がある。
装備が整ってくるとシューティングとして楽しくなってくる。
2人同時プレイが出来るのも良いね。
【おしゃべり!ホリジョ!撃掘 ~アナ・ホリスキー宇宙を救うってなんでやねん~】
横スクロールシューティングであるが、
ステージ中に集めた鉱石をショップで使ってパワーアップする要素があり、
パワーアップは次回プレイに引き継がれるので、
アクションRPGのような感覚で楽しめる。
操作はショットボタンとオプションの向き固定ボタンのみのシンプルさ。
爽快たのしい~。
【PictoQuest】
ピクロスの亜流。
ルールもほぼピクロス。
スゴロク状のマップを進んでいき、最終地点をクリアするとエンディング。
一定時間が経過すると敵の攻撃を受け、体力が減る。全て体力が無くなるとやり直し。
ステージクリアで集めたお金でチートアイテムや体力最大値増加を買う事が出来る。
RPG的に味付けしてあるが、
ようするにピクロスをミスなくクリアしていけば良いだけ。
ピクロス以上でも以下でもなく楽しい。
【ポケットモンスター ソード】
ポケモンを集めながら各地のリーダーを倒していき、
最後にトーナメント優勝を狙う・・
というオーソドックスな内容でわかりやすい。
また、俺様が前回ちゃんとシリーズをプレイしたのはDS版だったので、
ドットから3Dモデルへの変化は印象としてかなりの進化を感じられ、
新作をプレイしている感覚が強かった。
2019年遊んで特に良い印象だったものはこんな感じかなぁ。
まだ全貌を理解するには遊び切れていないものは割愛させて頂いた。
(年末に出た『ルイージマンション』とかね)
2020年3月で発売から4年目に入るSwitch。
一般的にこのぐらいの時期になると開発もこなれてきて、
完成度の高いタイトルが増え始める頃だ。
どんなタイトルが飛び出してくるのか楽しみである。
それでは皆さん、良いお年を!