俺様が高校生の頃。
最もパソコンゲームに熱中した時期である。
定期購読していたパソコン雑誌は4誌あった。
まずは小学生の頃から買い続けていた電波新聞社の「マイコンBASICマガジン」。
多くのプログラマーの卵を生み続けた偉大な雑誌だ。
毎号BASICプログラムリストが掲載され、
それを打ち込むだけで無料で遊べるゲームが出来るのはありがたかった。
また、すでに市販ゲームが発売しなくなったマイナーな機種であっても、
熱心な投稿者によってゲームが掲載され続けた事も特徴的だ。
ゲームライターの山下章さんを中心としたゲーム記事も面白かった。
アドベンチャーゲームの序盤展開を写真付きで紹介したり、
ゲームに詰まった読者にヒントを与えるコーナーがあったりとか。
ゲームに関する討論をするコーナーも熱かったな。
「格闘ゲームの待ちプレイの是非」とかを議論したり。
最後までエロゲーを紹介しなかったのも特徴的だ。
次にアスキーの「ログイン」。
のちのゲーム雑誌の中心的存在「ファミ通」もこの雑誌から始まった。
現在まで通じるゲーム雑誌の基本構成は「ログイン」が基礎になっているように思う。
見やすいゲーム紹介記事やおバカな企画など、
パソコンライフをエンターテイメントとして盛り上げた雑誌であると思う。
パソコンというニッチな分野でありながら1988~1997年まで月2回も出ていた。
続いて角川書店の「コンプティーク」。
あまり知られていないが、最初は「ザ・テレビジョン」の別冊だった。
パソコンゲームのみならず、テレビゲーム、アニメ、アイドルなど、
若者向けサブカルチャーを幅広く扱っていた印象が強い。
また、「ちょっとエッチな福袋」などアダルトゲームの記事も
積極的に取り扱っていた。
表紙が女性アイドルなのも印象的。
角川分裂騒動などを経て、今でも当時の名前で唯一生き残っている雑誌。
(中身は全然違うものになってるけど)
最後に徳間書店の「テクノポリス」。
アダルトゲームと同人ソフトを中心として構成された雑誌。
特に同人ソフトを毎回詳しく紹介している雑誌は他になく、
同人系の情報誌としての価値が高かったように思う。
そんな当時の4誌に想いを馳せた記念にTシャツを作ってみた。
小学館の「ポプコム」も入れようか迷ったけど、
「ポプコム」は気になる記事があるときしか買わなかったので。
これらの雑誌だが、
「マイコンBASICマガジン」が2003年4月に、
「ログイン」が2008年5月に、
「テクノポリス」が1994年2月に、
「ポプコム」が1994年3月にそれぞれ休刊している。