集中攻略『ブルースリー』

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発売元:コンプティーク
発売時期:1984年10月
定価:6800円
機種:PC8801
(そのほかMSXFM-7など)

 

~紹介~

このゲームは海外で作られたものを移植したタイトルだ。
タイトルの通り、ブルース・リーを主人公にしたアクションゲームである。
映画の版権ではなく、
アクター本人を題材としたゲームは(当時としては)珍しいと思う。
ゲームを立ち上げるとデカデカと在りし日のリーの姿が…

 

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…。
おじさん、誰?(^_^;

 

気を取り直してゲームに入ろう。
画面はサイドビューで、黒ズボンを履いた上半身裸のリーを操作する。
しつこく追ってくる相撲レスラーや忍者(?)を交わしながら提灯(?)を集めていく。
ゲーム内容はツッコミどころ満載だが、とりあえずこのリーは…

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ブルース・リーというよりは蝶野正洋だなw

 


~解体~

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このゲームはテンキーしか使わない。(たぶん)
4と6で左右に移動。2と8でジャンプや伏せ、よじ登りなどをする。
敵への攻撃はおそらく斜めジャンプをしたときの“飛び蹴りのみ”かと思われる。
敵と“何度か”接触しているとミスになる。
“何度か”と書いたのは、
敵の攻撃は“一発死”ではないのに残り体力の表示が無いからだ(苦)。
ここら辺のアバウトさはアメリカならではだね!w
先に進むとステージ構成がアスレチック的になってくる。
提灯を取る事が道が開けるカギになっていたり、
トラップの向きを変えたりして、なかなか展開が面白い。
ただ、タイミング勝負のトラップが多いのに、
キャラクターの反応が悪いのであまりゲームに活きていない。

全ての残機が無くなるとゲームオーバーだ。

 


~攻略研究~

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ブルース・リーが題材なのに、
このゲームは敵を攻撃する必要がない(爆)
むしろ敵との接触は避けるべき。
敵が近づいて来たらひたすら逃げて画面上の提灯を集めるのだ。
全ての提灯を集めると次のエリアへの道が開くのでそこから進もう。
敵と接触するとボコられるときがある。
もし追い詰められたら“伏せ”を使ってみよう。
上手くいけば敵がすり抜けてくれる。
なぜかこのゲームの敵は、階層が上にいるリーに対しては無反応になる。
それを利用するのも基本的な攻略になっている。
それと、敵はトラップにも引っ掛かってくれる。
トラップを逆利用するのも手だろう。
また、このゲームは画面が切り替わると敵が初期状態になりしばらく出て来ない。
それを利用して「提灯取る→画面切り替える」を繰り返すと楽に集められる。

このゲームで最も死亡率が高いのはリーの落下時だ。
リーはなぜか落下速度が歩くスピードよりも遅い。
(しかも落下時には操作は不能となる)
左右に動く一撃死のトラップが多々登場するこのゲーム。
落下のタイミングを間違えると対処のしようがない。
トラップが消える直後にポイントを通過する心構えで飛び込もう。

それともう一つ、ジャンプを開始するポイントにも注意が必要。
例えば、ガケになっていて、その向こうに提灯があるとする。
斜めジャンプして提灯を取りつつ落下するわけだが、
ガケのギリギリから飛べは提灯が取れるというわけではない。
ガケの少し手前からジャンプしないと
提灯に触れていても取れずに落下してしまうポイントがある。
これはポイントによって異なるので体で覚えていくしかない。

 


~まとめ~

日本のゲームは『パックマン』とか『インベーダー』とか、
超メジャーゲームの影響を受けているものが多く、
攻略法もそれらの応用が効いたりするものだが、
海外産のゲームはそういった常識が通用しないので苦労する。
それが海外ゲームの良さになるときもあるし、欠点になったりもする。
良いところは“思いもよらないアイデアが生み出される事”だね、やはり。
最初のうちは「なんだこのゲームの設計は…」と面食らうのだが、
慣れると面白くなってくるから不思議。
このゲームで一番驚いたのは2人プレイの存在。
2人プレイというと、交互に遊ぶか協力して遊ぶかというものが思いつく?
このゲームは、2P側は敵を操作してプレイヤーを邪魔する側にまわるんだ。(^o^;
ある意味“不毛な遊び”になるのだが、
日本人では思いついても実現させないのではないかと思う。

 


~おまけ~

アメリカ人の考える相撲取りってこんなんかい!?

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もはや妖怪。

 

 

~MEMO~

・プログラム:RON J FORTIERさん
・グラフィックアート:KELLY DAYさん
・プログラムライセンス:Datasoft